「勤務中に送別会準備」で処分検討 大阪府方針に異論続出

J-CASTニュース / 2019年7月29日 19時24分

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大阪府の吉村洋文知事(2019年2月撮影)

大阪府が勤務時間中に送別会の準備をした職員らの処分を検討していると報じられたことに対し、ネット上で違和感を訴える声が続出している。

一体何が悪いのか、という素朴な疑問だ。処分検討の理由を府の人事課に聞いてみた。

ホリエモン「え?こんなんで処分されちゃうの?」

大阪府の処分検討は、読売新聞とNHKが2019年7月26日に報じた。

それによると、総務部長が6月末に退職し、堺市の副市長に転任したため、総務部と財務部の幹部らが、7月に入って、勤務時間中に職場のパソコンを使い、複数回、公用メールで送別会への参加呼びかけや会場の案内周知などを行った。

また、参加しない職員から記念品代を集め、計1万2500円を法務課内の金庫に保管していた。

府では、勤務時間中に送別会の準備を行ったことは職務専念義務違反の可能性があり、記念品代の金庫保管は、公金に準じるものだけと定めた内規に違反するとして、幹部らの処分を検討している。

送別会は、26日に予定されていたが、部長の都合で22日になって中止された。勤務中の送別会準備については、読売の記事では、庁内で問題視する意見があったとしている。

これに対し、ニュースのコメント欄やツイッター上では、報道内容に疑問が続出している。「これはいいんじゃないの?」「送別会とか業務の一環みたいなもんだろに」「プライベートの時間を割けと?」「これで処分は気の毒だろ...」といった意見が多い。

企業トップや識者からも、ツイッター上で驚きの声が上がっている。ホリエモンこと実業家の堀江貴文さんは、「え?こんなんで処分されちゃうの?」と漏らし、立命館大の岸政彦教授(社会学)も、「これの何があかんの?? 常軌を逸してるやん。何の嫌がらせなん????」とつぶやいていた。

「税金から給料をもらっており、勤務中にやるものでない」

送別会の準備について、大阪府の人事課では7月29日、J-CASTニュースの取材に担当者がこう述べた。

「飲み会の準備は、仕事ではないのは明確で、業務と切り分ける必要があります。プライベートであるかは微妙ですが、職員は税金から給料をもらっている以上、勤務時間中にやるものではないと考えています。その点においては、民間とは違うかもしれません」

公用メールを使うことも、内規に反するとした。セキュリティの観点から、業務以外には使わないことになっており、私用メールでやるべきだという。金庫保管は公金に準じるものだけとした内規は、過去に裏金問題が出たときに作ったとしている。

読売やNHKの報道を受けて、吉村洋文知事は26日、囲み取材で、送別会準備は職務専念義務違反に当たり、厳しく対応したい考えを述べた。読売の記事によると、「公用メールは仕事のためにあり、緩んでいる」とも述べたという。

送別会準備は勤務時間外にすべきかについて、総務省の公務員課は29日、取材にこう答えた。

「どこまでが業務か明確な基準というものはなく、自治体トップの判断になると思います。裁量に委ねられており、その判断が尊重されます。大阪府の判断が適切かどうかについては、コメントを控えたいと思います」

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

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