109で映えスイーツまみれ【辛酸なめ子の東京アラカルト#29】

東京バーゲンマニア / 2019年8月5日 12時15分

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いちごあめの訴求力が強く、結構人気だったお店。スイーツだと不足気味のビタミンがとれます。

いつの時代も若い女性が吸い込まれていくファッション施設、渋谷109

年齢的になかなか入るのに勇気がいりますが、食なら年代を問いません。109のB2Fがスイーツフロアになったと聞いて行ってみました。

タピオカ系は飽和状態か

109に足を踏み入れると、「セール価格です!」「お安くなっておりま~す!」ちょうどセール期間中で女性店員の叫びがあちこちから聞こえ、エネルギーがぶつかり合ってます。トップス2900円、ワンピ5900円には惹かれるものがありましたが、まずはスイーツ欲を満たしたいです。

地下に行くと、POPな色合いがせめぎ合う映え祭りのような空間が。

クレープの「ヨーキーズクレープリー」、ジェラートの「ヴィト」、コーヒーの「ロアーブラザーズ」、イチゴスイーツの「ストロベリーフェチ」、タピオカドリンクの「チャタイム」、豆腐アイスの「イマダキッチン」などが並んでいます。

やはり「映え」を意識したスイーツが多い印象で、イチゴあめとか、グラデが華やかなバタフライピーのドリンクとか、パステルカラーのマシュマロが乗ったクレープとか かわいいです。

イートインコーナーも壁がピンクとか、切り株の形のかわいい椅子とか、スイーツと一緒に撮影したくなる感じで、実際女子たちは食べる前に撮りまくっていました。ただ渋谷にタピオカ系が飽和状態だからかそんなに並んでません。

そんな中で一番人気だったのは期間限定コーナーのBT21カフェ。LINE FRIENDSとBTSのコラボらしく、知らなかったことを反省。このフロアで旬の文化を体感できます。並ぶ気力はありませんでしたが......。

アウェイ感に負けずにオーダーする大人たち

  

それにしても、最近の若者は食に対して出費を惜しまないのでしょうか。ドリンクはだいたい500円前後だし、スイーツも600円以上だったり、自分が中高生だったら高くて手が出ないです。大人になった今でも、せっかくなら少しは食事になるものを、とホットドッグを購入。何歳になっても貧乏性で恐縮です。こちらのホットドッグはファンシーなこの空間にマッチして、ソーセージが妙にフワフワしてました。

若い人が多い空間に、時々話のタネに訪れたような会社帰りの人々が参入

30~40歳位の会社員&OLさんのグループが全店舗で購入し、大人の経済力を見せつけていました。しかも大人のほうがやりたい放題で、アイスを途中まで食べてトッピングを足しにいくOLさんとか、40歳前後の男性はソフトクリームの中身だけ食べてコーンを「いらないです」と店員に返し「えっもういいんですか?」と困惑されていました。

若者だらけのフロアで無軌道なエネルギーに感化されたのか、それともアウェイ感のプレッシャーから暴走してしまったのか......。大人だからこそ節度を保つべきかもしれません。とかいって自分も椅子がなくてホットドッグ立ち食いしている身分なので何も言えないですが......。

いつも109は適度な緊張感を得られる空間です。平常心を保ってスイーツを楽しめれば、真の都会人です。

辛酸なめ子

1974年、千代田区生まれ、埼玉育ち。漫画家・コラムニスト。著書に、『消費セラピー』(集英社文庫)、『女子校育ち』(ちくまプリマー新書)、『女子の国はいつも内戦』(河出書房新社)、『なめ単』(朝日新聞出版)、『妙齢美容修業』(講談社文庫)、『諸行無常のワイドショー』(ぶんか社)、『絶対霊度』(学研)などがある。

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