一般病院にも広がる患者の身体拘束!看護師が体験したら・・・「これは厳しい。涙が出てきます」

J-CASTテレビウォッチ / 2019年10月20日 12時0分

 身体拘束が一般病院の入院患者にまで広がり、「クローズアップ現代+」は先月11日(2019年9月)の放送で、その実態と削減への取り組みを伝えたところ、「理想論。現場の厳しさが分かっていない」と250件に及ぶ意見が寄せられた。「身体拘束は減らせるとは現実が見えていない。1人で40人を看る状況では難しい」(女性看護師)、「誰もがインシデント(事故)を起こしたくない。拘束を解除して事故が起きたら後悔する。だからできないんだよ!」(愛知の公立病院勤務の40代女性看護師)というのだ。

そこで、現役の看護師や拘束ゼロを実現した病院幹部らが討論した。

厚生労働省が作った手引きによると、身体拘束は、命が危険にさらされる可能性が著しく高い「切迫性」、他に代わる方法がない「非代替性」、一時的なものである「一時性」の3つの要件をすべて揃った場合に限られている。

実際は、一般病院に入院している認知症患者の半数近く、さらに認知症以外でも少なくなく、心身にダメージを受けるケースもある。

夜間1人で40~45人を受け持ち。多重業務で「縛らざるを得ない」現実

スタジオでは、慢性期病院の看護師のささきさん(仮名)は「多重業務といいまして、ほかの業務やほかの重症な患者さんをみながら、危険のある患者さんを集中してみるということは難しいので、やはり身体拘束という手段を使わざるを得ないことが多いです」と話した。

二次救急指定病院の看護師のさとうさん(仮名)「ひと晩で2人体制で、多いときは40人から45人くらいを持ちますね。1人が仮眠に入ってる時間は、フロアに1人です。救急外来の対応もします」

武田真一キャスター「その間に入院患者さんに何かあったらどうなるんですか」

さとうさん「ないように、縛ってるんですよね、結局は。お薬使って眠ってもらっているとか。そうじゃないと救急外来に対応ができないし・・・」

准看護師・学生のまみさん(仮名)「点滴中のチューブを自己抜去してしまうなど、防ぎようがない場合もあります」

「拘束ゼロ」を実現した群馬・内田病院―医師も含めた全員で取り組み

武田は「身体拘束が行われることで、さまざまな弊害も起きているということも、私たちは(先月の放送で)お伝えしました」

身体拘束ゼロを実現している大誠会グループ内田病院(群馬県沼田市)の田中志子・理事長兼医師はこう語った。「私たちの病院も、はじめから拘束がなかったわけではありません。夜間、看護師が多忙の時は、サポートするケアの人を置いて看ています。患者が日中に活動し、落ち着いて夜に休めるように、医師を含むすべての職種で工夫しBPSD(攻撃的な行動や不安など認知症の症状)やせん妄(一時的な意識レベルの低下)を起こさないように、穏やかな夜を積み重ねていくということですかね」

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