立憲・福山幹事長、山本太郎氏に「恨み節」 「最終局面になって出たということで...」

J-CASTニュース / 2020年7月7日 19時37分

写真

記者会見する立憲民主党の福山哲郎幹事長。東京都知事選について「やっぱり、戦う姿勢としては野党がまとまって戦うという形をとりたかった」と話した

現職の小池百合子氏(67)が他の候補に大差をつけて再選を果たした東京都知事選(2020年7月5日投開票)をめぐり、立憲民主党の福山哲郎幹事長は7月7日の記者会見で、「支持層が重なっている山本太郎さんが最終局面になって出たということで、野党側の票が割れることは自明になった」と述べた。

立憲、共産党、社民党などが元日弁連会長の宇都宮健児氏(73)の支援を決める中で、告示直前に、れいわ新選組の山本太郎代表(45)が出馬を表明。いわゆる「リベラル票」が割れることになり、それが有権者にもネガディブな印象を与えたとの見方だ。

「都民にいくら投票を呼びかけても...」

国民民主党は自主投票だったが、原口一博国対委員長、平野博文幹事長、小沢一郎衆院議員らが宇都宮氏を支援。こういったことを念頭に、福山氏は都知事選を

「一定、まとまった形の選挙ができたと思う」

と総括したが、

「ただ、残念ながら、やっぱり支持層が重なっている山本太郎さんが最終局面になって出たということで、野党側の票が割れることは自明になった」
「野党が割れた状況が見える中で、都民にいくら投票を呼びかけても、『どうせ勝てないだろう』ということが、やっぱりあったのではないかと思っている」

とも述べた。宇都宮氏と山本氏の得票は、それぞれ84万4151票と65万7277票。両者の得票を足しても、小池氏の366万1371票には遠く及ばない。それでも福山氏は、

「やっぱり、戦う姿勢としては野党がまとまって戦うという形をとりたかったと、私自身は個人的に、そのように考えている」

と話し、山本氏の出馬を批判した。

なお、NHKや共同通信の出口調査によると、立憲支持層のうち宇都宮氏に投票したのは半数程度で、3割程度が小池氏に投票。山本氏に投票した人も2割近くいた。

ただ、福山氏は、れいわと「対立関係にあった」という見方には反発した。記者の

「れいわとの、ある意味、都知事選で対立関係にあった中、今後の衆院選において、野党連携で、れいわ新選組との連携というのはどのようにお考えか」

という質問に対して、

「元々、れいわとの連携について、我々は否定的なことを申し上げたことはないわけだし、宇都宮健児さんに対して我々が支援を決めたが、残念ながらそこで山本太郎さんが出馬をされたので...。別に我々は当初から山本さんと対立しようとして都知事選をやったわけではないので、そこは表現の仕方と...。なんか『対立した』と言うけど、我々は宇都宮さんでやろうと思っていたわけで、別にその時から山本太郎さんと対立しようと思っていたわけではないので、そこは表現の仕方はご留意いただきたい」

などと反論。「対立」があるとすれば、山本氏が原因だとの見解をにじませた。

「5%の話は、れいわさんがいつも言われていることなので...」

遠くない時期に行われるとの観測もある衆院選に向けては、れいわを含めた選挙区調整がカギになる。だが、れいわは野党共闘の条件として消費税率の5%への引き下げを掲げており、他の野党にとっては一定のハードルになると考えられている。この点については

「5%の話は、れいわさんがいつも言われていることなので...。いつもの話だと思う。それは所与のものだと思う。我々は我々の政党としての政策があるから、それは今後、今後、我々が衆院選で戦うにあたって、どう考えるかだと思うので、今、れいわさんが言われていることについて、何らかのコメントをするのは適切ではないと思う」

などとコメントを避ける一方で、これまでの選挙戦を通じて「消費税5%」の訴えが十分に浸透していない可能性も指摘した。

「一方で、東京都知事選の結果も踏まえた上で、山本太郎さんが5%のことをずっと言われていることは国民は分かっておられるわけだから、それがどの程度、今回政策として受け入れられたのかどうか、僕は冷静な分析が必要だと思う」

国民・玉木代表、投開票日の前日に「香川は雨です」とポスター貼り

都知事選でさらに埋没の度合いを深めたのが国民民主だ。玉木雄一郎代表は6月10日の記者会見で、宇都宮氏を支援する立憲・社民・共産などはメディアに露出しやすくなる中、自主投票の国民はどのようにアピールするかを問われて、国民には東京の選挙区から選出された国会議員がおらず、

「もともと基盤が弱くて足がかりがないというのが実態」

としながらも、

「やはり選挙をしないと組織は強くならないので、何とか我々の力を発揮できるような形での運動を展開していきたい」

としてきた。

だが、実際の選挙戦では、福山氏が言及したように、国民の議員の中にも宇都宮氏を応援した人がいたと思えば、前原誠司元外相は日本維新の会が推薦する、元熊本県副知事の小野泰輔氏(46)の応援に入ったり、6月3日に入党したばかりの馬淵澄夫・元国交相は山本氏を応援したりと、まさに「三者三様」。玉木氏は選挙戦最終盤の7月4日には「香川は雨です」という一言とともに、ポスター貼りに勤しむ写真をツイートした。

党所属の増子輝彦参院議員は、7月5日のツイートで、

「国民民主党は自主投票とは言えバラバラ過ぎて出口調査支持政党にも数字が出ず存在意義が問われている」

と現状を嘆いた。

(J-CASTニュース編集部 工藤博司)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング