ドラッグストア株に変化 「コロナ禍特需」後の行方

J-CASTニュース / 2021年1月6日 6時0分

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今後の株価の動向に注目が集まる。(写真はイメージ)

ドラッグストア大手、ウエルシアホールディングス(HD)の株価が軟調で2020年12月21日には一時前日終値比2.7%(105円)安の3775円まで下げ、7カ月ぶりの安値を記録した。その後も年明け年初にかけても3800~3900円のレベルで推移している。

マスクや消毒剤などを扱うドラッグストアはコロナ禍にあって売上高や利益が伸びた業界だ。しかし、欧米でワクチン接種が始まり、日本でも接種のスケジュールが伝わる中で「そろそろ売り時か」とみる投資家が増えているようで、ウエルシアはその代表的な銘柄となっているようだ。

ウエルシアHDの特徴

ウエルシアHDの2020年8月末現在の店舗数は2157。11月15日現在で2382店舗のツルハHDと肩を並べるトップグループだ。これに次ぐのがマツモトキヨシHDだが、マツキヨHDはココカラファインと21年10月に経営統合することにより店舗数3000超、売上高1兆円超で首位に躍り出る見込み――というのが昨今のドラッグストア業界の概観だ。

そのウエルシアHDの特徴は首都圏近郊で存在感があること。そのため同業他社より食品の比重が高いとされている。野村証券は20年10月9日付のリポートで「中期的に調剤部門の成長が期待できるうえ、テレワークで昼間人口が増えそうな首都圏近郊で高シェアを有しており、業界平均を上回る成長率を予想する」と評価していた。

業績は好調で、20年8月中間連結決算は売上高が前年同期比11.5%増の4766億円、営業利益は44.0%増の264億円、純利益は45.9%増の173億円だった。除菌シートといったコロナ予防対策商品のほか郊外店でパスタなどの食品がよく売れたことで収益が伸びた。21年2月期の業績予想は売上高が前期比9.9増の9541億円と1兆円を視野に入れ、営業利益は14.5%増の433億円、純利益は11.0%増の253億円を見込む。

ワクチンめぐる世界の動きとの関係

ただ、株価は2020年7月30日に5035円の年初来高値をつけた後、下落傾向にある。「コロナ禍による特需がいつまで続くか」という観点で投資家に評価されている面があるようで、12月21日に7カ月ぶりの安値となる3775円を付けた後も、21年年初にかけて3800~3900円のレベルで推移している。

ドラッグストア業界ではマツモトキヨシHDやツルハHDが20年11月末から12月中旬に年初来高値をつけたが、いずれもその後は下落傾向となっており、世界でワクチンの普及が進みつつあることが意識されているようだ。業界の収益を底上げしたインバウンド需要は蒸発したままで回復を見通せないだけに当面は各社とも上値の重い展開となりそうだ。

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