副業収入は月約6万円 希望の半分にも届かず......

J-CAST会社ウォッチ / 2021年1月12日 20時0分

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コロナ禍でフードデリバリーを副業にする人も増えている

コロナ禍の雇用情勢や働き方で想定外の変化が生じているなか、クローズアップされている「副業」。人材情報サービスのマイナビが運営する転職情報サイト「マイナビ転職」が、副業をめぐる状況や人々の考え方や意識について調査したところ、副業経験者が副業で得たい月収は平均で13万2546円だったのに対して、実際に副業で得ている月収は平均5万9782円と、希望額の半分以下だったことがわかった。

荻田泰夫編集長は「副業で希望する収入を得るのは難しいということが今回の調査わかった」と述べている。

「小遣い増やしたい」がトップ

調査によると、副業を始めた理由で最も多かったのは「小遣い・趣味に使える収入を増やしたい」(52.8%)だった。「将来への備え・貯金を増やしたい」(48.3%)、「将来の収入への不安を感じた」(40.4%)が続く=下図参照

政府は2019年4月施行の働き方改革法で副業・兼業を盛り込こみ、企業に副業解禁を促した。その理由には、「新たなスキル開発になる」「オープンイノベーションや起業の手段になる」「第2の人生の準備に有効」など。今回の調査では、スキルアップや人脈作りなど、キャリア形成やライフワークへの期待から副業を始めるという割合はそれぞれ2割程度にとどまり、コロナの影響による雇用の悪化や将来へ不安がにじむ様子がうかがえた。

とはいえ、「収入増」や「将来に備えて」という動機は、実際にはどうだったのだろう――。調査によると、副業経験者が副業で得たい月収は平均で13万2546円。これに対して実際に副業で得た月収は平均5万9782円。その差は7万2764円で、希望額の半分以下だった。

企業は社員が副業で得た知識やノウハウを活かせ!

こうした副業の実情について、経験者に満足度を聞くと、副業に「満足」と答えた人は65.5%(「とても満足」=19.1%、「やや満足」=46.4%の合計)で、「不満」は、「とても不満」(2.9%)と「やや不満」(3.8%)を合わせても1割に満たなかった。

副業経験者は、金銭的には満たされなかったものの、「満足」しているというのだ。

調査では、「実際にどんなことを感じたか」という問いに、32.8%の人が「やりがいを感じた」、また「視野が広がった」、「人脈が広がった」と答えた人が、ともに31.4%いた。いずれも3割を超え、「やりがい」や「視野野・人脈の広がり」を得られることにメリットを感じているようだ。

荻田編集長はこの結果を受けて、「企業もより人材を活かすために、社員に副業を認めるだけではなく、副業で得た知見やスキルを本業に還元する仕組み作りをしておくことが求められる」と指摘している。

さらに、副業で実現したいことを、転職することで実現できるのかという問いには、「実現できる」と回答した人は33.5%。「見込める収入や生計が立てられるかどうかを考えると、現在の仕事を続けつつ、あくまで副業としてやりたいという回答が目立った」という。

年代別でみると20代では「(転職で)実現できる」の回答が43.5%と4割を超え、転職することで自己実現を目指す割合が他の年代より高い結果となった。30代は33%、40代28.5%、50代が29%だった。

なお調査は、3年以内の副業経験または副業の意向がある会社員(正社員)と公務員を対象に、2020年11月13日から4日間実施した。20~59歳まで、年代ごとに200人ずつ計800人から有効回答を得た。2021年1月6日の発表。

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