「あの肩では厳しい」 メジャーのスカウトが明かす、日ハム・西川遥輝の評価が低かった理由
J-CASTニュース / 2021年1月26日 8時0分

西川遥輝選手(北海道日本ハムファイターズの公式YouTube動画より)
日本ハム・西川遥輝がポスティング申請でのメジャー移籍を目指したが、実現しなかった。昨季は115試合出場で打率.306、5本塁打、42盗塁。盗塁王を獲得したソフトバンク・周東佑京に及ばなかったが、四球はリーグ最多の92。出塁率.430とリードオフマンとして申し分ない活躍だった。
なぜ、西川には好条件のオファーが届かなかったのだろうか。19年に西川のプレーを視察したメジャーのあるスカウトは、次のように分析する。
コロナ禍が移籍の逆風に
「日本屈指のリードオフマンであることは間違いない。ミート能力が高い上に選球眼もいいので、出塁率が高い。俊足も大きな魅力だ。ただ、外野の守備を考えるとあの肩では厳しい。メジャーではパワーヒッターでなければ、守備が大事な要素になってくる。新型コロナウイルスの影響で各球団の財政状況が厳しいことも逆風になってしまった部分がある」
野茂英雄がメジャー挑戦のパイオニアとして道を切り拓いたのが今から26年前の95年。それ以来、数多くの選手が海を渡った。
特に制球力と変化球の精度が高い投手は重宝されている。現役のメジャーリーガーを見ると、ダルビッシュ有、田中将大、前田健太が先発ローテーションで稼働している。
一方、「日本人野手」の成績を見ると、イチロー、松井秀喜と別格の2人をのぞけば、日本時代の成績と比較して物足りない数字に終わっている。
筒香・秋山の「不振」も影響?
DeNAからポスティングシステムを利用してレイズに移籍した筒香嘉智は移籍1年目の昨季51試合出場で打率.197、8本塁打。西武からレッズにFA移籍した秋山翔吾も54試合出場で打率.245、0本塁打、9打点と不本意な成績に終わった。
「筒香はパワーヒッターでタイプは違いますが、安打製造機として西武時代に首位打者、4度のシーズン最多安打をマークした秋山はアベレージヒッターとして西川と重なります。秋山は9月に入ってから月間打率.317と1番打者として活躍しましたが、トータルで見ると打率が2割5分に届かなかった。打撃と守備で考えると西川は秋山より落ちるので、市場の評価も厳しくなったのでしょう」(スポーツ紙のメジャー担当記者)
日本ハムへの残留を決断した西川は順調にいけば今季中に海外FA権を取得する。ポスティングは球団への譲渡金が生じるが、FA移籍はメジャー球団の費用負担が少なくなるため、獲得のオファーが届く可能性は十分にある。
ただその場合も、好条件が保証されているわけではない。それでも夢を追いかけるか――悔しさを糧に西川の今後の活躍が注目される。
この記事に関連するニュース
-
大谷翔平OP戦初出場「2番・DH」でいきなりマルチ ノルマの「3割30本」に追い風
日刊ゲンダイDIGITAL / 2021年3月2日 11時2分
-
巨人・新1、2番コンビ「カジサカ」躍動 原監督、2安打梶谷は「勇人にも、丸にも大きな刺激」
スポニチアネックス / 2021年2月26日 5時31分
-
西武・金子の「潜在能力はこの程度ではない」 V奪回へ求められる“イメチェン”
Full-Count / 2021年2月24日 21時46分
-
張本勲氏 ヤクルト・村上にトリプルスリー期待「4番30盗塁」見せてみろ!
スポニチアネックス / 2021年2月16日 5時31分
-
【MLB】イチロー“一番弟子”がレッズとマイナー契約 米報道「メジャー昇格のチャンス十分」
Full-Count / 2021年2月8日 17時42分
ランキング
-
120代で糖尿病予備軍になった男性「膝が痛い」 テレワークで増加「座っている時間」の危険
THE ANSWER / 2021年3月1日 19時33分
-
2渋野日向子VS原英莉花「男バトル」が開戦!?女子ゴルフ開幕ウラ情報を大公開
アサ芸プラス / 2021年3月2日 5時58分
-
3【MLB】6年55億円の松坂大輔が日本人トップ評価 米誌が選出、過去40年の“有望株”ランク
Full-Count / 2021年3月2日 11時11分
-
4巨人の電撃トレードまだ続く? 関係者「チームにくすぶっている選手いる」
J-CASTニュース / 2021年3月1日 19時22分
-
5田口麗斗という男…自分も周囲も笑顔にする前向きさ
スポーツ報知 / 2021年3月2日 7時0分