満を持して「証拠音声」突き付けた「週刊文春」、菅首相長男の接待受けた総務省官僚のウソ答弁明らかに...「衛星」「BS」の政界工作あった! 橋本聖子・五輪組織委新会長の仕事は「東京五輪は中止します」宣言か?
J-CASTテレビウォッチ / 2021年2月18日 18時27分
菅首相の完敗である。
文春(2/11日号)が、菅の長男で「東北新社」の部長職にある正剛が、許認可権限を持つ総務省のトップ官僚たちを接待した上にタクシーチケットまで渡していたと報じた。
国会でその件について追及された菅は、「長男とは別人格」だと突っぱねた。
文春は次号で、菅が総務大臣に就任したとき、就職もしないでブラブラしていた長男を大臣秘書官にして、年400万円ほどの給与をもらえるようにしてやった、長男が高級マンションを購入した際もその大部分を菅が出してやっていたのではないかと報じた。
また、菅が絶大な権力を行使できる総務省が許認可権を持つ衛星放送事業のある「東北新社」に長男を入れた。長男は親の威光を笠に、総務省の官僚たちを供応して、「東北新社」で順調に出世していったと報じた。
その中の一人、秋本芳徳情報流通行政局長は連日国会に呼ばれ、厳しい追及を受けているが(谷脇康彦総務審議官や吉田眞人総務審議官は事務次官級のため呼ばれない)、「東北新社が利害関係者だとは思わなかった」「(会合で=筆者注)衛星放送やスターチャンネルが話題になった記憶はございません」と繰り返し否定した。
野党が要求している長男・正剛の国会招致は、自民党が飲むわけはない。このままいけば、当該の官僚たちは懲戒処分にはならず、軽い処分で終わるのではないかと思われた。
だが文春は、このスクープを掲載した時から、藤井聡太のように先の先を読んでいた。菅の「子どもと親は別人格」答弁も、官僚たちの「記憶にございません」も想定内で、「これではどうだ」と繰り出した手は「大手飛車取り」であった。
これが出ると知ったとき、菅や官僚たち、正剛はのけぞったに違いない。
昨年の12月10日、秋本と、正剛や「東北新社」の子会社メディアサービスの木田由紀夫社長とのやり取りを、文春の記者が同じ店にいて、「"密談"の一部始終を目撃、付近の席で音声をメモ代わりに録音していた」というのである。
音声記録には雑音が多いので、専門家にノイズ除去を依頼したという。文春の取材力は新聞をはるかに超えた。
この音声の一部は文春オンラインで聞くことができる。話の内容は、BSから政界工作まで及んでいる。
3人共に東北出身者だから、「福島は大七という日本酒が美味しい」という話から始まる。正剛は親父と違って酒は強いようだ。そして話題は核心へと近づいていく。
正剛が「今回の衛星の移動も......」と切り出す。文春によれば、旧態然とした衛星放送事業に新規参入を推進する動きがあって、その旗振り役はNTTドコモ出身で、以前、総務政務官を務めた小林史明衆院議員だという。
この記事に関連するニュース
-
東北新社には安倍昭恵さん親族も 放送業界に政界関係者多い背景
NEWSポストセブン / 2021年4月15日 16時5分
-
「法律違反だったのは間違いない」フジ日枝久相談役に“外資規制違反”について尋ねると…
文春オンライン / 2021年4月10日 17時0分
-
「総務省接待ニュースの『尺』を縮めろ!」自分も”身に覚え”のある民放各社が姑息な作戦
TABLO / 2021年4月7日 8時45分
-
「間違いなく放送行政、歪められた」立憲民主党小西洋之参議院議員
Japan In-depth / 2021年3月28日 13時51分
-
“電波のドン”菅首相の東北新社認定取り消しは「形だけの処分」
NEWSポストセブン / 2021年3月24日 11時5分
ランキング
-
1「もう来られない」駆け込み客=宣言発令控えた観光地―新型コロナ
時事通信 / 2021年4月22日 20時34分
-
2秋田知事、路上飲みは強制排除構わない「引っこ抜けば良い」
毎日新聞 / 2021年4月22日 20時6分
-
3【ワイドショー通信簿】中高年の間違い絵文字 羽鳥慎一「ダブルで使ってる...」(モーニングショー)
J-CASTテレビウォッチ / 2021年4月21日 11時25分
-
4富山大教授が1500万円の研究機器を誤廃棄 大学が弁済
毎日新聞 / 2021年4月22日 20時59分
-
5憲法96条「いかがなものか」=国民投票法、早期採決を―安倍前首相
時事通信 / 2021年4月22日 20時55分