1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 社会
  4. 政治

石破茂氏と河野太郎氏「路線の違い」鮮明…自民党総裁選、派閥のあり方や「政治とカネ」で火花

読売新聞 / 2024年8月31日 7時30分

 9月の自民党総裁選への出馬を表明している石破茂・元幹事長(67)と河野デジタル相(61)の主張の違いが鮮明になっている。両氏は2021年の前回総裁選では小泉進次郎・元環境相(43)も交えた「小石河」の一角として連携したが、今回は派閥や「政治とカネ」の問題などで火花を散らしている。

 「刷新感が大事なのではない。刷新が大事なのだ」。石破氏は30日、国会内で開いた陣営の選挙対策会議の初会合でこう述べた。選対本部長に就いた岩屋毅・元防衛相は「新しい時代のリーダーとして押し上げていこう」と呼びかけた。

 岩屋氏は今年2月、河野氏が所属する麻生派(54人)を離脱した。石破氏は「派閥がカネとポストで動く。トップの号令でみんなが動くことから脱していかなければならない」と訴えており、陣営トップに岩屋氏を据えたことについて党内では、「河野氏や麻生派へのけん制ではないか」との見方が出ている。

 一方、河野氏は30日、東京都内の麻生派の事務所で開かれた会合で、同派所属議員に支持を訴えた。同派を率いる麻生副総裁からも激励を受け、河野氏は会合後、「しっかり頑張っていきたい」と記者団に語った。

 麻生派は従来の派閥を維持し、麻生氏は「同じ釜の飯を食って育ってきた」と、河野氏を支持する意向を表明している。河野氏は26日のBS日テレの「深層NEWS」で、「派閥が全部悪いというのはレッテル貼りだ」と反論し、「政策集団として議論してきた。仲間の力を借りて主張を訴えたい」と語った。

 派閥のあり方だけでなく、「政治とカネ」の問題を巡っても、河野氏が政治資金収支報告書へ記載せずに受け取っていた金額を返還させるべきだと主張したことに対し、石破氏は「どこに返還するのか」と疑問を呈するなど、立場が異なっている。原子力発電所を巡るエネルギー政策に関しても、両氏の見解は違う。

 政権批判をいとわない石破氏は長く「党内野党」の立場で注目され、河野氏も歯に きぬ着せぬ物言いで「異端児」と呼ばれた。21年の総裁選で石破氏は出馬せず、小泉氏とともに河野氏支持に回った。

 今回はそれぞれが出馬するため、知名度の高い3氏が激しく党員票を争う展開となりそうだ。党内には発信力の高い石破、河野両氏らの論戦による議論の活発化を期待する向きもある。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください