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テコンドー工藤俊介、準決勝・3決とも土壇場に痛恨の失点…磨いた「ティッチャギ」不発でメダルに届かず

読売新聞 / 2024年8月31日 6時58分

テコンドー男子70キロ級、3位決定戦でメキシコ選手に敗れた工藤俊介(右)(30日、パリで)=須藤菜々子撮影

 パリパラリンピックのテコンドーは30日、男子70キロ級の工藤俊介(30)が、3位決定戦で敗れメダルに一歩及ばなかった。準決勝、3位決定戦ともに競り負け「あと一歩のところだった」と悔しさをにじませた。東京大会後から磨いてきた大技を果敢に出したものの決められなかった。(デジタル編集部 池田亮)

 テコンドーの試合時間はパラでは5分。工藤は準決勝、3位決定戦ともに終盤に痛恨の失点を喫した。

 世界ランキング4位の工藤は、準決勝で世界2位のチェリキ(トルコ)と対戦。「今まで勝ったことがなく、大舞台でリベンジしたい」と臨んだ。言葉通り、中盤でリードを奪うと一時は5点差に広げるなど優位に試合を進めた。しかし2点をリードした残り48秒、回し蹴りを決められて3点を奪われて逆転を許すと、その後に立て続けに失点し10-15で敗れた。

 世界5位のガルシアロペス(メキシコ)との3位決定戦でも、同点の残り7秒、蹴りを決められ3-5と勝ち越され、メダル獲得はならなかった。

 競技歴わずか2年で出場した東京パラリンピックは7位だった工藤。「基礎が足りていなかったし、対戦相手の対策もできていなかった」と、経験の浅さは否めなかった。

 それから3年。特に強化してきたのが、180度回転しての後ろ蹴り「ティッチャギ」だ。技に入るタイミングで一瞬、相手に背後を見せるためリスクの高い技だが、決まれば3ポイント。通常の蹴り(2ポイント)よりも高得点を狙える。指導する作田武俊監督は「この1年で戦術として使えるレベルに達してきた」と評価していた。

 今大会でも果敢に繰り出したが、ポイントは奪えなかった。工藤は試合後「自信はあったものの、決められず悔いが残る」と話した。それでも「東京大会と比べると、3位決定戦まで来られてうれしいし、観客の声援も力になった」と充実した表情を見せた。

 作田武俊監督は「やってきたこと、持っているものを全部出した結果。100点満点だったと思う」と工藤をねぎらった。そして「あきらめずに続ける限りまだまだ上がある」と今後にも期待した。

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