難民選手団初メダルの女子選手が記者会見「私のメダルで世界中がアフガンを忘れずにいてくれる」

３０日、パリのパラリンピック会場内で記者会見するザキア・フダダディ選手＝森井雄一撮影

　【パリ＝森井雄一】パリ・パラリンピックのテコンドー女子４７キロ級で銅メダルを獲得し、難民選手団初のメダリストとなったザキア・フダダディ選手が３０日、記者会見を開き「フランスに来ることができて幸運だった」と振り返った。

　フダダディ選手は、アフガニスタン代表として東京大会に出場したが、女性を抑圧するイスラム主義勢力タリバンが全土を掌握した母国からフランスに逃れ、難民となった。フランス側の手厚い支援が、２９日の銅メダル獲得につながった。

　フダダディ選手は「アフガンの女性として力を示すことが大切。私がメダルを取ることで、世界中がアフガンを忘れずにいてくれる」と言葉に力を込めた。次回のロサンゼルス大会で金メダルを目指すと意気込んだ。