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1911年製造の重要文化財、現存最古級「京都電気鉄道電車」修復へCF…5000万円目標

読売新聞 / 2024年9月22日 12時10分

つり革も当時のまま残る(京都市左京区で)

 平安神宮(京都市左京区)は、所蔵する現存最古級の電車「京都電気鉄道電車」(重要文化財)の修復費用などを集めるクラウドファンディング(CF)を実施している。重文の電車の本格的な修復は国内では初めてという。現在は有料エリアの境内神苑で展示されているが、修復後は応天門のそばに移設し、無料で見学できるようにする予定だ。(夏井崇裕)

 1895年に開業した日本初の路面電車・京都電気鉄道の車両で、1911年に製造された。同社は京都市に買収されて「京都市電」となったが、北野線が廃止される61年まで使用された。同神宮への路線があった縁で、この年に市から車両を譲り受け、展示してきた。2020年には、「製造当初の構造や部品をよく残し、先駆的な初期国産路面電車として文化財的な価値が高い」と評価され、重文指定を受けた。

 車両は約60年間屋外で展示され、これまで手を加えられていなかった。塗装がはがれ落ち、内部のつり革が切れ落ちたり、座席生地が破れたりして傷みが激しかった。同神宮は、来年の創建130年記念事業として修復を決定。費用は計2億1400万円を見込み、国の補助の他、5000万円を目標にCFで費用を募ることにした。来年度中の完成を目指す。

 鷲尾隆久宮司は「路面電車が京都のシンボルだった歴史を多くの人に知ってもらいたいので、CFへのご理解をお願いしたい」と協力を呼びかけている。

 返礼品として、電車をデザインした特別朱印や缶バッジ、トートバッグのほか、電車内に掲示されていた運賃表と路線図のレプリカなどを用意。CF運営会社「READYFOR」のサイトで10月23日まで受け付けている。

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