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自民党内で野田佳彦・立民新代表への警戒感…石破氏「言論の雄だ。決して甘く見てはいけない」

読売新聞 / 2024年9月23日 23時1分

立憲民主党の新代表に選出され、記者会見する野田佳彦氏(23日、東京都港区で)=川口正峰撮影

 自民党内で、立憲民主党の新代表に選ばれた野田佳彦・元首相(67)への警戒感が高まっている。野田氏は論客で知られ、野党の中では保守の立ち位置にあるためで、27日投開票の自民総裁選では各候補の衆院解散戦略や国会対応があらためて注目されそうだ。

 「弁論の雄だ。決して甘く見てはいけない。非常に手ごわい相手になる」。総裁選に出馬している石破茂・元幹事長(67)は23日、東京都内で記者団にこう述べて表情を引き締めた。

 自民内では野田氏の代表就任で、10月1日召集の臨時国会は新総裁にとって最初の高いハードルになるとの見方が出ている。野田氏は弁が立つだけでなく、元首相として経験も豊富で、自民ベテランは「新首相が答弁に詰まったり失言が出たりすれば、いきなり支持率を落とす可能性もある」と指摘する。

 そこであらためて注目を集めそうなのが、各候補の解散時期への考え方だ。

 小泉進次郎・元環境相(43)は、まずは政治不信を招いた自民に対する国民の審判を仰ぐべきだとして、「できるだけ早期」の解散を明言している。総裁選によって上昇した党支持率は1、2か月で下落するのが通例で、国会審議が長引けば解散の時機を逸するとの声が念頭にあるとみられる。

 一方、他の候補はおおむね、ある程度の国会論戦を通じて新内閣の方針を国民向けに示すべきだとの考えだ。石破氏は「予算委員会、場合によっては党首討論もある」と言及し、高市経済安全保障相(63)も「与野党から質疑を受けるのは当然だ」と述べている。

 石破、高市両氏の周辺議員は「政策通として論戦では負けないとの自負があるのだろう」と語るが、国会では自民派閥の政治資金規正法違反事件の追及などで集中砲火を浴びる可能性が高い。立民代表選の候補だった一人も「政策論争をできると思っているなら相当純粋だ」と述べ、攻撃のチャンスをうかがっている。

 野田氏は保守的な政治姿勢で知られ、自民内には次期衆院選で中道保守層を取り込まれるとの危機感もある。「新総裁は右派より中道寄りの人を選ばないと侵食はひどくなる」(中堅)との声も出ており、野田氏の就任は終盤戦に入った総裁選にも少なからず影響を与えそうだ。

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