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ヒガンバナ開花に遅れ、猛暑の影響か…落葉で「紅葉に影響が出るかも」の指摘も

読売新聞 / 2024年9月24日 15時7分

例年より1週間遅れで見頃を迎えたヒガンバナ(23日、三重県熊野市の丸山千枚田で)

 各地のヒガンバナの開花が例年より遅れている。今年の猛暑が影響しているとみられる。三重県熊野市の山間部にある丸山千枚田では例年、彼岸入りの前に満開を迎えるが、今年はようやく見頃を迎え、同県御浜町の河川敷では、つぼみがまだ多い。専門家は今年の暑さによる秋の紅葉への影響も指摘する。(根岸詠子)

 丸山千枚田のヒガンバナは、水田のあぜ道に植えられ、地域住民らでつくる「丸山千枚田保存会」が手入れを行っている。

 会長の喜田俊生さん(76)によると、今年は例年に比べ、開花が1週間ほど遅いといい、「遅れたが、今年も咲いてくれて良かった」と 安堵 あんど。天候不順で稲刈りの作業も遅れ気味だといい、23日にはヒガンバナに彩られた段々畑で、保存会のメンバーらが稲刈りに汗を流していた。

 御浜町の柿原親水公園では、河川敷の約100メートルにわたり、ヒガンバナが自生している。住民らが草刈りを続け、毎年多くの花を咲かせるようになった。

 住民によると、例年なら彼岸入りの頃にはある程度咲きそろうが、今年は数本の開花にとどまった。23日も、まだつぼみが多くあり、「やっと夜は涼しくなってきたし、今後、咲き進むのでは」と期待する。

 県内では9月に入っても、最高気温が35度以上となる猛暑日が続き、21日には紀北町が全国で最も高い36・7度、尾鷲市は2番目に高い36・5度を観測した。

 県立熊野古道センター(尾鷲市)の副センター長で樹木医の橋本博さん(56)によると、今夏は全国的に気温も地温も高く、植物にとってはストレスが大きかったという。暑さの影響で、すでに葉が落ちた広葉樹もあり、「紅葉にも影響が出るかもしれない」と話している。

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