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能登大雨で行方・安否不明7人の捜索再開、「発生から72時間」が切迫…家族や同級生ら見守る

読売新聞 / 2024年9月24日 12時4分

塚田川流域を捜索する警察官ら(24日午前8時44分、石川県輪島市で)=青木瞭撮影

 記録的な大雨に見舞われた石川県の能登半島北部では24日、自衛隊や消防などによる行方不明者らの捜索が朝から再開された。災害に巻き込まれた可能性が高い行方不明者と、連絡が取れない安否不明者は7人。21日の災害発生から3日になり、生存率が急激に低下するとされる「発生から72時間」を意識した懸命の捜索を家族らが見守った。

 孤立状態にある珠洲市大谷地区では午前5時から、安否不明となっている 貞廣 さだひろ一枝さん(79)の捜索が始まった。この日から警察や消防などが本格的に投入され、約200人態勢で大部分が土砂に埋もれた木造家屋に入り、土砂をかき出したり家具を出したりしていた。

 同地区では元日の能登半島地震でも土砂崩れなどで10人以上が亡くなっている。現場で指揮を執る富山県緊急消防援助隊の松井孝博大隊長は「警察や自衛隊とも連携を密にして一刻も早く救助したい」と話していた。

 塚田川が氾濫して家屋が流され、複数の不明者が出ている輪島市の 久手川 ふてがわ地区でも、午前7時頃から約520人態勢で捜索が始まった。前日に引き続き塚田川沿いを500メートル以上にわたり捜索し、警察犬も周囲を探った。重機で積み重なった木片などのがれきを片付け、重機が入れない場所では隊員らが手作業で取り除いていた。

 同地区で、21日午前10時頃を最後に連絡が取れなくなっている安否不明の中学3年 喜三翼音 きそはのんさん(14)の捜索は、自宅があった場所から下流に向かって行われた。同級生らが捜索を見守り、名古屋市消防局の広報担当者は「早く発見したいという思いは皆同じ。捜索を進めていく」と話した。

 県のまとめによると、死者は輪島市で6人、珠洲市で1人。行方不明者は珠洲市と能登町で各1人、安否不明者は輪島市で4人、珠洲市で1人いる。

 また、輪島市、珠洲市、能登町の14地区56か所の集落が孤立し、同じ3市町で避難所に身を寄せているのは632人。停電は3500戸以上で続き、水道管の破損や停電の影響で5000戸以上が断水している。

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