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女性ジャズ奏者8人のTHE JAZZ AVENGERS、ツアー中にガールズトークで一体感

読売新聞 / 2024年9月24日 16時10分

左から、中園、寺地、瀬川、川口、米澤、WaKaNa、芹田、竹田

 日本ジャズ界の女性トッププレーヤー8人で組んだTHE JAZZ AVENGERSが2作目のアルバム「8 STEPS」(エレック)を出した。全員が主役級の強烈な個性に加え、ツアー移動中に繰り広げた絶え間ないガールズトークで一体感も深まったという彼女たち。バンドの「らしさ」がより明確になった作品と言えそうだ。(鶴田裕介)

 2021年、ドイツ・ミュンヘンの国際会議で演奏するため、ドラムスの川口千里がプレーヤーを呼び集めて結成した。芹田珠奈(ベース)、瀬川千鶴(ギター)、竹田麻里絵(キーボード)ら高度な演奏で知られる面々で土台を固め、米澤美玖(テナー)、寺地美穂(アルト)、WaKaNa(同)、中園亜美(ソプラノ)と、バンドの前面に立つ管楽器の4人全員がサックス奏者であることも大きな特徴だ。

 「8 STEPS」というタイトルには「8人全員が足並みをそろえて進んでいく」という願いを込めた。昨年、初アルバムを出し、全国ツアーも経験したことで「メンバーそれぞれの好みや演奏の傾向、個性をお互いが把握した部分があるんですね」と川口は言う。芹田も「最初は寄せ集め感があったんですが、今は一体感を感じます。お互い、遠慮しなくなってきた」と語る。

 華やかに冒頭を彩る「Anony」は川口の作曲。曲名は車で移動中のガールズトークで飛び交う「あのねあのね、えっとね」という言葉が基になった造語だ。途中で曲調がゆったりする部分は、しゃべり疲れて急に静かになった様子を表している。芹田作曲の「J―FUNK」の「J」は「私の名前、ジュナのJ、ジャズアベンジャーズのJ、ジャパンのJでもある」(芹田)。エレキベースの超絶技巧で知られる一方、趣味でサックスも吹くという芹田は「ホーンセクションが格好いい曲を書きたい欲が出ちゃったんです」。

 各自が持ち寄った個性的な8曲を収録したほか、「Sphere」「As You Like」の2曲は全員で作曲、編曲を手がけた。寺地は「『ジャズアベ』はバチッと合わせる良さも出せて、一人ひとりの個性も際立つ。もう最強なんじゃないか、といつも思っています」と語る。

 結成した当初から「ジャズの魅力をもっと多くの人に伝えたい」と言い続けてきた川口。次の目標は海外進出という。「みんな外に出たがりですし、歌がないので、国も言語も超えて日本のガールズバンドがこんなに攻めた音楽をやっていると世界に広めていきたい」と力を込めた。

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