「認知症」と診断された元鹿児島市議会議長、当事者の思い語る…何を忘れているのかも分からず不安
読売新聞 / 2024年9月25日 12時44分
自らの認知症の経験を伝えることで、広く県民に認知症に対する理解を深めてもらおうと、当事者で元鹿児島市議の長田徳太郎さん(76)が、鹿児島県の認知症応援大使に任命された。今年1月に施行された認知症基本法で9月を認知症月間と定めたのを機に、県が初めて委嘱した。(小林未南)
3年前まで鹿児島市議で議長経験もある長田さんは、71歳の時に初期の認知症と診断された。公務のスケジュールを間違えるなど、議員の業務に支障が出るようになったことから、9期目途中の73歳で辞職した。
当時を振り返ると、自分が何を忘れているのかも分からず、周囲の困惑した表情を見て、不安に感じることもあったという。
現在、娘家族との2世帯住宅で暮らすが、1人で外出するのは困難で、妻の祐里華さん(60)が付き添う。会話がかみ合わなかったり、予想外の行動を起こしたりすることもあるが、家族は笑って見守るように努めているという。
昨年から保健師や医療従事者らを対象にした認知症の勉強会に参加するようになり、当事者としての思いを語り始めた。
認知症基本法で「認知症の日」と定められた今月21日、県庁で保健福祉部の房村正博部長から長田さんに委嘱状が手渡された。房村部長は「認知症になっても希望を持って生きていけるような情報の発信をよろしくお願いします」と期待を込めた。
認知症応援大使の任期は2026年9月までの2年間。長田さんは今後、祐里華さんの付き添いのもと、認知症に関するシンポジウムや講演会などで自身の経験を伝えていくという。議員時代は子どもの障害などの福祉活動に尽力してきたという長田さんは「人の役に立つことをしたい」と意気込みを語った。
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