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バイデン氏「米国は台湾海峡の平和と安定を維持する」…国連演説で中国の覇権主義的な動きけん制

読売新聞 / 2024年9月25日 10時31分

24日、国連総会で演説するバイデン氏=金子靖志撮影

 【ニューヨーク=池田慶太】米国のバイデン大統領は24日、国連総会の一般討論演説で、中国の台湾への軍事的圧力が高まっていることを踏まえ、「米国は台湾海峡の平和と安定を維持する」と表明した。「不公正な経済競争や南シナ海の軍事的威圧に対抗する」とも述べ、中国の覇権主義的な動きをけん制した。

 中国軍は5月に台湾周辺で軍事演習を実施するなど活動を活発化させている。バイデン氏は昨年の演説では台湾に言及しておらず、やや踏み込んだ形だ。米国は秋の大統領選を経て来年1月に新大統領が就任する予定で、政権移行期に乗じて挑発行為に出ないよう中国にクギを刺す狙いもあるとみられる。

 一方、バイデン氏は米中の衝突回避に向けて「中国との競争を責任を持って管理する」と述べ、「喫緊の課題で協力する用意がある」と訴えた。

 再選断念を表明しているバイデン氏は今回が最後の一般討論演説となる予定で、「私たちは一人でいるよりも共にいるほうが強い。共に働こう」と演説を締めくくり、人工知能(AI)や気候変動対策などグローバル課題での連携を各国に呼びかけた。米メディアは、大統領選で返り咲きを目指すトランプ前大統領の孤立主義的政策を暗に批判したとの見方を報じている。

 バイデン氏は、パレスチナ自治区ガザでのイスラエルとイスラム主義組織ハマスの停戦交渉について、「今こそ当事者たちが条件で合意し、この戦争を終わらせる時だ」と強調した。ロシアの侵略を受けるウクライナへの支援については、「ウクライナを支持するか、侵略を許して国を破壊させるか」を世界は選択しなければならないと指摘し、支援継続を呼びかけた。

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