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新潟・粟島で親しまれる「わっぱ煮」…椎名誠さんが絶賛した通りのうまさです

読売新聞 / 2024年9月27日 8時54分

魚のみそ汁に焼いた石を入れてグツグツ煮立てる「食堂あわしまや」の「わっぱ煮」

 新潟県村上市の岩船港からフェリーで1時間35分。面積10平方キロ・メートル、人口320人の離島、 粟島 (あわしま)(新潟県粟島浦村)に着いた。「食堂あわしまや」は粟島港から歩いて5分ほど。さっそく名物料理「わっぱ煮」(1000円)を注文した。

 スギの板を丸めた容器「わっぱ」の中に、イシダイやカワハギなどの焼き魚とネギ、みそ汁が入っている。仕上げに、こぶし大の石を真っ赤に焼いて投入し、グツグツ煮立ったところで提供される。もともとは漁師たちが海辺で食べる豪快な漁師メシだ。

「魚が違えば、味も違います」

 湯気と一緒に魚のいい匂いが広がる。フーフー冷ましながらいただく。ビールや日本酒に合わせるもよし、白いご飯のおかずにするもよし。「わっぱ煮定食」(2000円)なら、ご飯と刺し身、煮魚、海藻料理の小皿などが付く。

 店主の本保トヨ子さん(84)は「その日に取れた魚を使うので、日によって魚の種類が変わります。魚が違えば、味も違います」と笑う。実際に翌日、再訪して食べてみると、前日とはまた違ううま味が口の中に広がった。

 作家の椎名誠さんは著書「わしらは怪しい探険隊」で「あの粟島のわっぱ煮のうまさは、赤坂の料亭でいくら札束をつんで腹部をせりだしのけぞってみたって絶対に味わえないのである。ザマミロなのである」と書いた。同感である。

 店内が満席になることもあるため、予約がおすすめ。島の旅館や民宿もわっぱ煮を出しているので、宿泊予約の際に確認を。

こちらもオススメ…あわしまの島弁

 粟島観光協会と新潟三新軒(新潟市中央区)が共同開発した「あわしまの島弁」(1300円)は、JR新潟駅の駅弁売り場で買える。粟島産ジャガイモのコロッケや、粟島で取れた海藻「ギンバソウ」のつくだ煮、新潟産コシヒカリなどがぎっしり詰まっていて、島の気分を味わえる。

 ※税込み。記事中の値段などは紙面掲載時のものです。

 国内外の総支局長が、日頃通っている店のおすすめメニューなど、地域の自慢の味を紹介します。

食堂あわしまや

 新潟県粟島浦村内浦129の1

 午前11時半~午後2時 不定休

 詳しくは粟島観光協会のウェブサイトで。

新潟三新軒

 新潟市中央区花園2の3の7

 詳しくはウェブサイトで。

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