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輪島塗職人「思いつく限りの災害に遭った」、漆芸研修所は地震からの再開直前に余儀なく延期

読売新聞 / 2024年9月25日 22時50分

被害を受けた仮設工房で、仕事道具を洗う藤野孝一郎さん(25日午後、石川県輪島市で)=大金史典撮影

 記録的な大雨に見舞われた石川県の輪島市では、元日の能登半島地震で被災し、復興を目指していた輪島塗の制作現場などにも、再び被害が生じている。

 同市漆器商工課によると、市内に47室設置された仮設工房のうち、7室が今回の大雨で、床上浸水した。

 同市の沈金職人、藤野孝一郎さん(64)の仮設工房では、壁に40~50センチまで浸水した跡が残り、輪島塗の装飾に欠かせない 金箔 きんぱく100枚の処分を余儀なくされた。藤野さんは「思いつく限りの災害に遭った。泣きっ面に蜂だ」と肩を落とした。

 漆芸技術の継承拠点「石川県立輪島漆芸技術研修所」は25日、10月1日に予定していた授業再開を同7日に延期すると発表した。元日の地震で建物に被害を受け、長く休講していた。大雨による施設への被害はなかったが、複数の講師の工房で浸水被害があったことから延期を決めた。

馳知事、激甚災害の早期指定求める考え

  石川県の大雨の被災地では25日も不明者の捜索が続けられ、輪島市で連絡が取れなくなっていた井角(いかど)祐子さん(68)ら2人の死亡が確認された。死者は計10人となった。

 このほか輪島市の海岸で、もう1人が遺体でみつかり、県警などが大雨との関連を調べている。

 馳浩知事は同日、大雨について、激甚災害への早期指定を国に求める考えを示した。

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