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焼岳や岩手山など8火山を「重点的に調査研究する火山」に選定…富士山の評価は「静穏」

読売新聞 / 2024年9月25日 22時2分

ヘルメットを着用する登山者が多い御嶽山(7月29日、王滝口登山道9合目付近で)

 全国111の活火山について、政府の「火山調査研究推進本部」(火山本部)は25日、火山活動の評価結果を公表した。火山活動に変化がみられる焼岳(長野・岐阜県境)や岩手山(岩手県)、この1年で噴火した桜島(鹿児島県)など計8火山を重点的に調査研究する火山として選定した。

 火山本部の火山調査委員会が同日開かれ、各機関の観測データなどを元に、火山本部として初めて、各火山の活動の現状を評価した。重点評価の対象は、火山活動に変化が見られるものの調査研究が足りていない火山や、この1年で噴火した火山などを基準に選んだ。

 焼岳や岩手山はこの1年で火山性の地震活動がやや活発化した。火山活動が高い状態が続く口永良部島(鹿児島県)や、気象庁が24時間体制で監視する常時観測火山ではない八幡平(秋田・岩手県境)も対象に選んだ。八幡平は膨張性の地殻変動があるが、活動を評価するための知見が不十分であるためという。

 この1年で噴火した火山は、桜島のほか、小笠原諸島・硫黄島(東京都)と薩摩硫黄島(鹿児島県)、諏訪之瀬島(同)。8火山は年明けまでに火山活動を詳細に評価し、さらなる調査研究の方策などに役立てる。

 一方、27日に噴火から10年となる御嶽山(長野・岐阜県境)は、静穏に経過しているが、噴気活動は噴火前に戻っていなく、突発的な火山灰などの噴出の可能性があると評価した。富士山は静穏とした。今後、重点評価対象の火山以外でも火山活動の変化が見られれば対象に追加する方針だ。

 清水洋・火山調査委員長(九州大名誉教授)は「(8火山は)調査研究推進のために選んだが重点ではない火山も噴火の可能性はある。誤解をせず注意をしていただきたい」と述べた。

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