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ゼレンスキー氏、局面打開狙い国連総会で和平案への支持訴え…「誰よりも戦争終結を望んでいる」

読売新聞 / 2024年9月26日 0時14分

24日、ニューヨークの国連本部で開かれた安保理会合で演説するウクライナのゼレンスキー大統領(中央)=金子靖志撮影

 【ニューヨーク=蒔田一彦、金子靖志】ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は25日、国連総会の一般討論演説に臨み、ロシアの侵略終結に向けて自ら提唱する和平案への支持を訴えた。戦況の好転が見通せない中、外交による局面打開を目指す考えだ。

 ゼレンスキー氏は「ウクライナは世界の誰よりもこの戦争の終結を望んでいる」と強調した。中国などが独自の和平案を打ち出していることについては、「プーチン(露大統領)に戦争継続の政治的余地を与える」と批判した。24日にウクライナ情勢に関する安全保障理事会の会合に出席した際には「この戦争は話し合いで収まるものではない。行動が必要だ」と述べ、国際社会が結束してロシアに圧力をかけることで和平を実現させるべきだと訴えた。

 戦況は行き詰まっている。8月にウクライナ軍が始めた露西部クルスク州への越境攻撃は露軍部隊の分散につながっていない。最大の支援国である米国では来年1月に新政権が発足する。先行きに不透明さが漂っており、外交による侵略終結への道筋を早急につけたいとの思いがある。

 ウクライナが自国に有利な条件での和平受け入れをロシアに迫るためには、できるだけ多くの国の支持を得る必要がある。今回の国連総会は各国首脳らに直接働きかける貴重な機会だ。

 ただ、国連でウクライナ問題への関心は低下している。24日の安保理会合はウクライナの要請で急きょ設定された。25日の首脳級会合では中東情勢に議論が集中しかねないとの懸念が強まったためだ。国連総会では昨年2月に対露非難決議が採択されて以降、一度も決議案が提出されていない。国連外交筋は「当面、非難決議は提出できないだろう」と語った。

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