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イスラエル軍参謀総長、レバノン地上侵攻の可能性に言及…首相「ヒズボラに想像できない打撃与える」

読売新聞 / 2024年9月26日 11時39分

25日、イスラエル軍の空爆を受けたベイルート北方の町で活動する救急隊=AP

 【エルサレム=笹子美奈子、ニューヨーク=金子靖志】イスラエル軍参謀総長は25日、隣国レバノンを拠点とするイスラム教シーア派組織ヒズボラとの戦闘について、空爆に続くレバノンへの地上侵攻の可能性に言及した。中東情勢の緊迫の度が高まる中、国連安全保障理事会の緊急会合が25日に開かれ、各国が衝突激化への懸念を示した。

 軍の発表によると、ヘルツィ・ハレビ軍参謀総長はレバノン国境に近いイスラエル北部で訓練中の兵士らに地上侵攻の可能性について、「作戦の準備をしている。諸君が敵の支配地域、ヒズボラが大きな軍事拠点に仕立てた村々に足を踏み入れることを意味する」と述べ、攻撃を継続する方針を示した。

 軍は同日、1万人規模とみられる2個旅団の予備役の追加招集を発表した。

 イスラエルは、ヒズボラによる攻撃で退避した北部の住民の帰還を目標にしており、ベンヤミン・ネタニヤフ首相はビデオ声明で「住民を安全に帰宅させる決意だ。ヒズボラに想像できない打撃を与える」と強調した。

 発表によると、イスラエル軍は25日、ヒズボラの情報指揮所70か所など280か所以上を空爆した。過去3日で2000か所を攻撃したという。ロイター通信によると、レバノンでは25日、72人が死亡、数百人が負傷した。

 一方、国連安保理は25日の緊急会合で、15理事国すべてがイスラエル軍とヒズボラの衝突激化に懸念を表明し、即時停戦を求めた。

 会合を要請したフランスのジャンノエル・バロ外相はイスラエルとヒズボラの戦闘について「引き返すことのできない危機的状況にある」と強調し、米政府との間で、21日間の一時停戦案について協議していると明らかにした。

 レバノンのナジブ・ミカティ首相は、イスラエルの攻撃について「レバノン国民に向けられ、女性や子供たちを殺害し、家々を破壊している。露骨な侵略だ」と非難した。

 その後、米仏と日本など10か国と欧州連合(EU)は21日間の停戦を呼びかける共同声明を発表した。

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