事実上の「偵察衛星」の打ち上げ成功、北朝鮮の軍事施設など監視…４３回連続の成功

打ち上げを待つ「Ｈ２Ａ」ロケット４９号機（２６日午前９時１３分、鹿児島県南種子町の種子島宇宙センターで）＝佐伯文人撮影

　政府の情報収集衛星「レーダー８号機」を載せた国産主力ロケット「Ｈ２Ａ」４９号機が２６日午後２時２４分、鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられた。事業者の三菱重工業によると、衛星は予定通りの軌道に投入された。Ｈ２Ａの打ち上げ成功は４３回連続となる。

　搭載された情報収集衛星は、北朝鮮の軍事施設などを監視する事実上の「偵察衛星」。災害時の状況把握にも活用される。４９号機は当初、１１日に打ち上げられる予定だったが、天候の影響で２度延期されていた。

　Ｈ２Ａは今年度中の打ち上げが見込まれる５０号機で退役する。後継機の「Ｈ３」は、年内にも４号機の打ち上げが予定されている。