斎藤元彦知事、内部告発への対応の誤りを指摘した吉村・大阪府知事に「きちっとやってきた」

記者会見で自身の進退について説明する斎藤知事（２６日午後、神戸市中央区で）＝飯島啓太撮影

　パワハラなどの疑惑で兵庫県議会から不信任決議を受けた斎藤元彦知事（４６）は２６日、再選を目指して出直し知事選への立候補を表明した記者会見で、吉村洋文・大阪府知事（日本維新の会共同代表）に、自身や県による内部告発への対応について問題はなかったとの認識を改めて伝えたことを明らかにした。

　吉村知事は２６日、記者団に、斎藤知事から同日連絡を受けた際、「知事が告発者捜しをし、告発者潰しをするのは知事の権限執行としては間違っている。ここは謝罪すべきだと思う」と話したことを明らかにした。この点について聞かれた斎藤知事は、「初動の対応も含めてきちっとやってきたつもりです」と吉村知事に伝えたと説明した。

　吉村知事や維新の県議らは９日、斎藤知事に対して、辞職して出直し選で県民に信を問うよう求めていた。この日の記者会見で、言葉が響いていなかったのかと問われた斎藤知事は「響いていなかったというより、自分の考え方、信念として辞職というものはなかったということだ」と述べた。