大谷翔平、あす勝てば自身初の地区優勝…「ホームゲームでできれば特別じゃないかな」

パドレス戦後に取材に応じる大谷翔平（９月２５日、米ロサンゼルスのドジャースタジアムで）＝帯津智昭撮影

　【ロサンゼルス＝帯津智昭】米大リーグ・ドジャースの大谷翔平は２５日（日本時間２６日）、１番指名打者で出場した本拠地ロサンゼルスでのパドレス戦で２本の適時打を放って３打数２安打２打点、今季５６盗塁目となる二盗を決め、４―３の勝利に貢献した。

　同点の四回二死一、二塁で、一時は勝ち越しとなる右翼フェンス直撃の適時二塁打を放った大谷は二塁ベース上で両腕を下から上に上げ、味方を鼓舞した。再び同点となった六回二死一、二塁で中前適時打を放つと、今度は走りながら叫んだ。「各打席、チャンスのいい場面で回ってきたので、打てて少し感情的になって、うれしさが出た」。

　その直後に二盗を決め、５６盗塁に到達。２００１年にイチロー（当時マリナーズ）がマークした日本人選手のシーズン最多盗塁記録に並んだ。「憧れの選手でもある。数が並んだからといって、それが変わることはもちろんない。引き続き、チームの勝ちのために、しっかり走るところは走っていきたい」。盗塁は７月２３日から３３回連続の成功で、これで「５３本塁打、５６盗塁」となった。

　ナ・リーグ西地区の２位パドレスとの首位攻防３連戦を１勝１敗とした首位のドジャースは、２６日の３戦目に勝てば３年連続の地区優勝が決まる。大谷にとってはメジャー７年目で初めての地区優勝となる。「そのためにここまで頑張ってきた。それをホームのゲームで明日できれば、特別じゃないかな」。待ち焦がれた瞬間に向けて、気持ちを新たにしていた。