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香港ネットメディア前編集長に禁錮1年9月…報道を「扇動」と判断、香港返還後で初

読売新聞 / 2024年9月26日 23時45分

裁判所に出廷した「立場新聞」前編集長の鍾沛権氏(26日)=ロイター

 【香港=鈴木隆弘】香港の裁判所は26日、報道を通じ中国・香港両政府への憎悪をあおったとして、扇動出版物の発行を共謀した罪に問われたネットメディア「立場新聞」(運営停止)の前編集長の鍾沛権氏に禁錮1年9月を言い渡した。

 香港メディアによると、1997年に香港が中国に返還されて以降、裁判で報道が「扇動」と判断されるのは初めて。報道の 萎縮 いしゅくが一層進む恐れがある。

 立場新聞の代理編集長だった林紹桐氏は体調不良を理由に即時釈放するとした。

 検察側は、2020年7月~21年12月に掲載した民主活動家らの文章やインタビューなど17件について扇動の意図があったと主張した。判決では、このうち、国家安全維持法の施行に対して「我々はいかに反抗し、考えるべきか」などと伝えた11件について、政府への憎悪を招いたと認定した。

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