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対馬から盗まれた仏像、韓国の寺が返還に反対しない意向…返還前に100日間の法要実施が条件

読売新聞 / 2024年9月26日 21時40分

観世音菩薩坐像=対馬市教育委員会提供

 長崎県対馬市の観音寺から盗まれ、韓国に持ち込まれた仏像を巡り、観音寺は26日、所有権を主張していた韓国の 浮石 プソク寺から、日本への返還に反対しない意向を示す書簡が届いたことを明らかにした。返還前に浮石寺で法要を行うことを条件にしており、観音寺側は「法要より返還が先」として応じない考えを示している。

 記者会見した前住職の田中節孝さん(78)によると、6月末頃に届いた書簡には、浮石寺での100日間の法要の実施を条件に、返還に反対しない方針が記されていた。回答は求められておらず、返事はしていないという。田中さんは「返還してから法要の話をするのが筋だ」と反発している。

 仏像は「 観世音菩薩坐像 かんぜおんぼさつざぞう」。2012年に韓国人窃盗団に盗まれた。窃盗団は韓国警察に逮捕され、仏像は回収されたが、浮石寺は「14世紀に 倭寇 わこうに略奪された」として所有権を主張し、韓国政府に引き渡しを求めて提訴。韓国大法院(最高裁)は23年10月、所有権は観音寺にあると認めたが、仏像は返還されていない。

 一方、対馬市議会は26日、韓国政府に仏像の早期返還を求める決議案を全会一致で可決した。

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