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パワハラ疑惑を反省も、再選へ意欲を示した斎藤元彦知事…約10分にわたり「実績」並べる

読売新聞 / 2024年9月26日 23時35分

失職して出直し知事選への出馬を表明する兵庫県の斎藤知事(26日午後、神戸市中央区で)=飯島啓太撮影

 兵庫県の斎藤元彦知事(46)が26日、失職して出直し選挙に臨む意向を表明した。記者会見ではパワハラなど自身の疑惑を内部告発された問題で反省の言葉を口にしながらも、再選への意欲を示した。

 「30日に失職し、出直し選挙に臨ませていただく」。記者会見の冒頭、斎藤氏は報道陣にこう切り出した。

 そこから約10分間、自身の退職金カットや前知事が批判を浴びた高級公用車の見直しなどの「実績」を並べた。

 斎藤氏は19日の県議会で、全会一致で不信任決議を受けた。29日までに議会を解散しなければ30日に自動失職となるが、「解散の選択肢は最初からなかった」と話した。

 出直し選挙への立候補は、「1人で決めた」。25日朝、県庁で男子高校生から手紙を受け取ったことで決心がついたという。「お叱りの手紙かと思ったが、『辞めないで』と書いてあった。こんな自分でも期待してくれる人がいる。大変だが、頑張ってみようと覚悟を決めた」と説明した。

 問題を巡っては、前県西播磨県民局長の男性(7月に死亡)が3月、パワハラや贈答品の受領など斎藤氏に関する疑惑を指摘した告発文書を報道機関などに送付。県は同月、男性を県民局長から解任した。

 男性は4月に県の公益通報制度を利用して同内容を通報したが、県は公益通報に基づく調査結果が出るのを待たず、5月に男性を停職3か月の懲戒処分とした。

 斎藤氏は県政の混乱を招いたことについて「反省し、おわびしたい」と語ったが、告発への対応は問題ないとの主張は変えなかった。不信任決議について、「職を辞すべきことなのか、というのが正直なところだ。知事は(県民の)大きな負託を受けている」と不満をにじませた。

 2021年の知事選で、斎藤氏は自民党と日本維新の会の推薦を受けたが、次の選挙では望めない。勝算を問われると、「ない」と答え、「組織的にも状況的にも厳しいと思うが、もう一度頑張りたい」と話した。

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