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ゼレンスキー大統領、「勝利計画」をバイデン氏に説明…ホワイトハウスで会談

読売新聞 / 2024年9月27日 12時19分

26日、米ワシントンのホワイトハウスで会談するバイデン大統領(右)とウクライナのゼレンスキー大統領=AP

 【ワシントン=蒔田一彦、池田慶太】米国のバイデン大統領とウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は26日、ワシントンのホワイトハウスで会談した。バイデン氏は追加の軍事支援を行う方針を伝え、支援国による首脳級会合を10月12日にドイツで開くと表明した。

 米政府によると、追加軍事支援は総額約80億ドル(約1兆2000億円)規模となり、地対空ミサイルシステム「パトリオット」の追加供与などが含まれる。バイデン氏は会談で、「ウクライナが将来のロシアの侵略から国を守るために十分な能力を持てるようにしなければならない」と強調した。ゼレンスキー氏は「あなたの決意は我々が勝利するためにきわめて重要だ」と述べ、支援への謝意を伝えた。

 ゼレンスキー氏は、ロシアの侵略終結に向けた「勝利計画」をバイデン氏に説明し、支持を求めた。内容は不明だが、両首脳は「計画の外交、経済、軍事面」について協議したという。両首脳は10月の支援国会合に合わせ、再び会談することで合意した。

 米欧がウクライナに供与した長射程兵器の使用制限緩和についても協議したとみられるが、会談後の両政府による発表に言及はなかった。

 ゼレンスキー氏は米大統領選の民主党候補のハリス副大統領、議会上下両院の超党派の議員団とも会談した。ゼレンスキー氏はハリス氏との会談で、「我々は米国と共にあることによってのみ、戦争に勝利し、公正な平和に近づくことができると信じている」と述べた。

 一方、ゼレンスキー氏が27日、共和党大統領候補のトランプ前大統領とニューヨークで会談することが決まった。トランプ氏はウクライナ支援の継続に批判的な立場を示している。

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