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本命視された小泉進次郎氏、党員・党友票「惨敗」…論戦で経験不足の評価拭えず

読売新聞 / 2024年9月27日 20時39分

 自民党総裁選に初挑戦した小泉進次郎・元環境相は27日の投開票で決選投票に進めず、3位に終わった。党員・党友票が集まらなかったのが敗因で、急進的な改革姿勢などが党員の幅広い支持を得られなかった。

 小泉氏は総裁選終了後、記者団に「政治は結果がすべてだ。敗因があるとしたら、私の中で足りないものがあったと思う」と目を赤くしながら語った。

 1回目の投票で国会議員票は候補者9人中トップの75票を獲得したが、党員・党友票は61票で、石破茂・元幹事長と高市早苗経済安全保障相にそれぞれ50票弱もの差をつけられた。

 都道府県別で見ると、地元の神奈川県のみでしか石破氏を上回れず、高市氏に勝てたのも神奈川のほか、青森、秋田、山形、鹿児島、沖縄の計6県のみだった。小泉氏の陣営幹部は「惨敗だ。ここまで党員票が低迷すれば仕方がない」と語った。

 小泉氏は政治改革や規制改革などを1年以内に実現すると強調し、スピード感を前面に打ち出した。出馬表明直後の東京・銀座での街頭演説には多数の聴衆が集まり、次期衆院選での「選挙の顔」としての期待感もあいまって本命候補に躍り出た。

 しかし、論戦が始まると「労働市場改革の本丸」と位置付けた解雇規制の見直しは「解雇の自由化」とみられ、討論会などで他候補から集中砲火を浴びた。小泉氏は「(解雇の)緩和でも自由化でもない」などと釈明したが、懸念を拭い去れなかった。

 選択的夫婦別姓を認める法案を国会に提出する方針も党内保守層の反発を招いた。採決では党議拘束をかけない方針を示したが、他候補からは疑問の声が出た。

 43歳の若さに加え、党内では小泉氏の討論を見た議員から「経験不足だ」(ベテラン)との声が広がった。「地元で高齢の党員からも、まだ早いと言われた」。小泉氏を支持した議員はそう振り返る。

 23日に立憲民主党代表に野田佳彦・元首相が選ばれると「野田氏と渡り合えない」(若手議員)との声も出た。最終盤に小泉氏の陣営は、党員票での差を国会議員票で補って挽回しようとしたものの及ばなかった。

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