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石破茂・新総裁、10月1日に首相就任へ…臨時国会で審議後に早期解散を示唆

読売新聞 / 2024年9月27日 22時21分

自民党総裁の椅子に座り、笑顔を見せる石破茂新総裁(27日、党本部で)=川口正峰撮影

 自民党は27日、総裁選の投開票を行い、石破茂・元幹事長(67)を第28代総裁に選出した。石破氏は1回目の投票で2位につけ、決選投票で高市早苗経済安全保障相(63)を逆転し、勝利した。10月1日に召集される臨時国会で第102代首相に指名され、同日中に新内閣を発足させる。

 総裁任期は2027年9月30日までとなる。石破氏は選出後の記者会見で、衆院解散・総選挙の時期について、「野党と論戦を交わした上で、なるべく早く(国民の)審判を賜らねばならない。その二つを合わせ、適切な時期を判断していきたい」と述べ、臨時国会での審議の後、早期に解散する意向を示した。

 岸田首相の後継を選ぶ総裁選は、立候補に推薦人が必要となった1972年以降、最多の9人が出馬した。石破氏は5度目の総裁選挑戦で、今回を「最後の戦い」と位置づけていた。決選投票での逆転勝利は3回目で、2012年に安倍晋三・元首相が石破氏を破って以来となる。

 1回目の投票は、国会議員票368票と同数の党員・党友票の計736票で争われ、高市氏が181票でトップに立ち、石破氏が154票で続いた。小泉進次郎・元環境相(43)が136票、林芳正官房長官(63)が65票、小林鷹之・前経済安保相(49)が60票、茂木敏充幹事長(68)が47票、上川陽子外相(71)が40票、河野太郎デジタル相(61)が30票、加藤勝信・元官房長官(68)が22票だった。

 過半数を得た候補がいなかったため、高市氏と石破氏が決選投票に進んだ。決選投票は議員票に加え、各都道府県で党員・党友票の得票が多い候補に1票ずつ47票が割り振られ、石破氏が215票を獲得し、194票の高市氏を下した。

 派閥の「政治とカネ」の問題で自民に逆風が吹く中、次期衆院選に向けた「選挙の顔」として、知名度の高い石破氏に党内の期待が集まった。靖国神社への参拝などの保守政策を訴えた高市氏は決選投票で議員票が伸びなかった。

 石破氏は内閣発足に先立ち、9月30日に党役員人事を行う。記者会見では幹事長について、「選挙に強いことは極めて重要だ」と指摘。自身の幹事長経験を踏まえ、「泥をかぶるのが仕事だと思っていた。そういう方であってほしい」と述べた。総裁選に出馬した他の8人を要職に起用するかどうかを問われると、「共に戦った方にそれぞれの最もふさわしい役職をお願いするのは当然だ」と語った。

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