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5年後に最接近の小惑星、JAXAと欧州宇宙機関が探査で協力検討…「地球防衛」技術獲得狙う

読売新聞 / 2024年9月27日 21時40分

2029年4月に地球に最接近する小惑星「アポフィス」(The Planetary Society; CC BY-NC 3.0)

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は27日、2029年に地球に最接近する小惑星「アポフィス」を欧州宇宙機関(ESA)と協力して探査できないか検討していく方針を明らかにした。国際協力を進めることで、地球への小天体の衝突を防ぐ「プラネタリー・ディフェンス(地球防衛)」技術の獲得につなげる。

 アポフィスは直径が約340メートルあり、仮に地球に衝突すると大災害を引き起こす。04年の発見当時、衝突する可能性が指摘されて注目を集めたが、その後、正確な軌道が判明。29年4月に、地球から3万2000キロの距離まで接近して通過することがわかっている。

 ただ、同規模の天体がこれほど地球に接近するのは観測史上初めてで、ESAや米航空宇宙局(NASA)が探査を計画。そのうちESAは28年に探査機を打ち上げ、地球に通過する前後のアポフィスを観測する。

 JAXAは同日、文部科学省の専門家会合で、ESA側から協力を求められていることを報告した。その上で、探査を契機に、地球防衛技術への関心が国際的に高まると予測。日本単独での探査は予算面などから難しいため、ESAとの協力を前提に探査計画への参加を検討する方針を示した。

 JAXAは「小惑星探査機『はやぶさ2』で培った日本の強みを生かし、国際的な影響力を示すことが重要だ」としている。

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