生成AI市場を実態調査へ、巨大IT企業の「囲い込み」警戒…公取委方針
読売新聞 / 2024年9月30日 5時0分
公正取引委員会は、生成AI(人工知能)の関連市場について実態調査に乗り出す方針を固めた。生成AIを巡っては米巨大IT企業などが開発に必要なデータや半導体、人材などの資源を囲い込む動きを強めており、国内企業への影響を懸念する声がある。独占禁止法上の問題を早期に把握し、健全な市場競争を促す狙いがある。
生成AIを巡る競争上の論点を示した資料を近く公表し、市場の実態について広く情報提供を求めるとともに、国内外の企業や有識者への聞き取り調査を進める。市場の変化が速いため、調査結果は必要に応じて随時、公表するという。
生成AIの開発には、学習に使うデータや、データを処理する半導体とコンピューター、高度な人材が不可欠とされるが、こうした開発資源はグーグルやマイクロソフト、メタといった米巨大ITに集中しているとされる。AI関連の半導体では、米エヌビディアが9割のシェア(占有率)を持つとのデータもある。
具体的な調査対象について、公取委は、強い立場にある大手企業が半導体やデータなどの利用を制限して新規参入の機会を失わせる「利用制限」や、提携などの手法で新興企業の優秀な人材を自社に移籍させるといった「人材の囲い込み」を挙げる。生成AIサービスを提供する企業が、生成の結果で自社の商品やサービスを多く出現させる「自社優遇」なども調べる。
生成AI市場を巡っては、海外の独禁当局も監視を強めている。米国、欧州連合(EU)などの当局は7月、競争上のリスクに協調して対処するとの共同声明を出した。
この記事に関連するニュース
ランキング
-
1深圳の男児刺殺受け、日中の定期航路50年記念式典が中止「お祝いふさわしくない」
読売新聞 / 2024年9月29日 20時19分
-
2「あいつと同じ墓に入りたくない!」人、選択肢3つ 「どの墓に入るか」自由はあるけど"準備"が重要
東洋経済オンライン / 2024年9月29日 9時0分
-
3【どうして?】ブレーキを踏んでいないのに…ブレーキランプがつきっぱなし 「バッテリー上がりや思わぬ事故の原因に」整備士が対処法を解説
まいどなニュース / 2024年9月28日 7時32分
-
4食欲の秋に、スタミナ満点のしょうが焼き!おうちでも真似できる美味しく作れるワザも
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年9月29日 17時2分
-
56500室を一斉開業 欧州最大ホテルチェーン幹部に聞く「国内リゾート進出の狙い」
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年9月29日 15時3分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください