九州新幹線の騒音、国の環境基準内は２地点だけ…熊本県がＪＲに対策を要求へ

熊本県の地図

　熊本県は、九州新幹線の沿線地域で４～６月に行った騒音調査の結果を公表した。２４地点のうち２２地点で、国の環境基準（住居用地は７０デシベル以下、商業地域などは７５デシベル以下）を超えた。県は今後、独立行政法人「鉄道建設・運輸施設整備支援機構」とＪＲ九州に原因の究明と対策を求める。

　調査は、県が宇城市や玉名市などで計８か所、熊本市が５か所、八代市が１０か所、水俣市が１か所でそれぞれ実施した。このうち、「熊本市西区花園」「八代市中片町」を除く２２か所が７９～７１デシベルだった。県によると、超過に対する罰則はなく、今後も継続して調査する。