高木美帆、2冠達成でも「悔しい気持ちが残る」…男子3冠のストルツから理想の滑りへ学び
読売新聞 / 2024年11月23日 19時36分
スピードスケート・ワールドカップ(W杯)長野大会第2日(23日・エムウェーブ)――女子1000メートルは高木美帆(TOKIOインカラミ)が1分14秒60で制した。前日の1500メートルに続き今季2勝目。山田梨央(直富商事)が9位、佐藤綾乃(ANA)が16位。女子3000メートルは堀川桃香(富士急)が8位、高橋侑花(大東大)が16位だった。男子1000メートルでジョーダン・ストルツ(米)がリンク新記録の1分7秒18をマークし、500メートル、1500メートルと合わせて3冠を達成した。小島良太(エムウェーブ)が日本勢最高の4位。男子5000メートルは一戸誠太郎(ANA)が10位、佐々木翔夢(明大)が16位だった。
「まだうまくスピードに乗り切れていない」
高木の表情が、なかなかさえない。国内開催のW杯初戦で2冠を達成しても、「タイムを出すという点でも、(日本のファンに)かっこいい姿を見せたかった。悔しい気持ちが残る」。長く世界で戦うトップスケーターが追い求めるのは、勝利だけではない。
スタートダッシュは決まった。最初の200メートルを全体トップの17秒85で通過。しかし、「一番加速していきたいフェーズで、まだうまくスピードに乗り切れていない」。その後は狙ったラップタイムを出すことができず、首をかしげた。
満足のいく滑りができなくても、勝てる強さがある。ただ、自分の理想の滑りを追求する戦いは、ライバル選手と競い合う以上に苦しい側面もあるだろう。
今の高木に刺激を与える存在が、男子で個人種目3冠のストルツだ。驚異的な記録をたたき出した1000メートルのレースもリンクの内側で確認し、高木は「私がこういう動きをしたらどうなるんだろう、とアイデアをもらっている」と話す。
「(女子の)外国人勢もここから絶対上がってくる。さらにギアを上げていきたい」。W杯を転戦しながら、思い描く滑りを形にしていきたい。(井上雄太)
この記事に関連するニュース
-
高木美帆、1000メートルも優勝 W杯初戦で2冠も「まだまだやらなきゃいけないことがたくさんある」
スポーツ報知 / 2024年11月23日 21時13分
-
高木美帆が女子1000m優勝 スピードW杯第2日、小島は4位
共同通信 / 2024年11月23日 17時45分
-
米国の20歳・ストルツ、圧巻の1日2冠 ミラノ五輪は「3つの距離のタイトルを取りたい」…スピードスケートW杯長野大会
スポーツ報知 / 2024年11月22日 23時6分
-
新濱立也、W杯開幕戦で3位「初戦としては手応えのあるレース」
スポーツ報知 / 2024年11月22日 22時11分
-
高木美帆、W杯通算30勝目 清水宏保、小平奈緒に次ぐ快挙も「もうちょっといいタイムで節目を迎えたかった」
スポーツ報知 / 2024年11月22日 21時30分
ランキング
-
1侍J清宮にイチロー氏から愛の鞭「牽制は捕れよ!」 後逸イジリに決意新た「めちゃめちゃ頑張れそう」
THE ANSWER / 2024年11月23日 17時43分
-
2プレミア12で連覇狙う日本が決勝進出 台湾と決勝戦 米国がベネズエラとの激闘制す…ナイターの台湾戦待たずして
スポーツ報知 / 2024年11月23日 15時18分
-
3「私は重い不安障害とADHDを患っている」 女子フィギュアで輝く裏で…人知れぬ葛藤を抱えて立つリンク
THE ANSWER / 2024年11月23日 8時13分
-
4張本智和が中国の世界2位撃破! 激闘での決勝進出にX喝采「呼吸するの忘れた」「化け物じみてる」
THE ANSWER / 2024年11月23日 19時57分
-
5西武・西口新監督、ファン感で今井達也の開幕投手を明言 2年連続での大役…異例の早期発表
Full-Count / 2024年11月23日 16時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください