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侍ジャパン打線、台湾の予告先発変更にも迷いなく…初回に村林の先頭弾から森下が「4番の仕事」

読売新聞 / 2024年11月23日 23時16分

1回無死1、2塁、2点2塁打を放つ森下(23日)=後藤嘉信撮影

 野球の国際大会「ラグザス プレミア12」(読売新聞社など協賛)で日本代表「侍ジャパン」は23日、2次ラウンドの最終戦で台湾を9-6で破り、3戦全勝でこのラウンドの1位を決めた。

 第1試合の米国―ベネズエラ戦の結果を受け、試合前の時点で互いに決勝進出が決まった日本と台湾。連戦で迎える翌日の決勝を見据えて、台湾は急きょ予告していた先発投手を温存するために変更してきた。そんな緊急事態にも惑わされることなく、侍の4番・森下が序盤で仕事を果たした。

 村林の先頭打者本塁打で先制し、なおも連続四死球で作った一回無死一、二塁の好機。5球目まで見極めた森下はフルカウントからの6球目、変化球を最初のスイングで捉えて左翼線への二塁打を放った。「ストライクゾーンで自分のスイングをする意識で打席に入ったのが、良い結果につながった」。走者2人をかえし、打線を勢いづけた。

 日本も前日からスタメン6人を入れ替えて臨んだが森下は代わらず、ここまでの全8試合、4番で先発出場を続ける。うち6試合で打点を挙げ、チームトップの9打点をマーク。井端監督も「その日打てなくても次の日、1打席目からまた新たな気持ちでいける打者だと思う」と信頼を置く。

 国際大会ならではの、初顔合わせの投手との対戦やストライクゾーンの違いも気にしない。「そういうところは関係なく、自分の打撃スタイルを貫くことを意識している」と森下。どんな状況でも動じない強さも兼ね備えた若き主砲が、打線の真ん中にどっしりと座っている。(平島さおり)

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