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闇バイト強盗多発、防犯グッズは品薄…カメラや補助錠など「人気商品は売り切れ」

読売新聞 / 2024年11月26日 7時36分

 北海道内のホームセンターなどで防犯グッズが品薄になっている。これまで首都圏が中心とみられていた「闇バイト」による強盗や窃盗事件が札幌市内でも発生し、自衛措置への関心が急速に高まっていることが要因らしい。

■どんどん不安に

 札幌市北区のホームセンター「ジョイフルエーケー屯田店」で25日午後、同区の主婦(68)が陳列棚の防犯カメラをしげしげと眺めていた。

 同市では10月3~4日と5日、闇バイトに応募した実行犯が空き家から貴金属類を盗み出したり、窓ガラスを割って侵入した民家で住人から現金を強奪したりする事件が立て続けに発生。主婦も人ごととは思えず、自宅に防犯カメラを取り付けるかを検討しているという。「一人で自宅にいる時間も長く、どんどん不安になってくるから」

 闇バイトによる事件の多発を受け、同店や系列店は売り場の一角に「防犯グッズコーナー」を設けるようにした。防犯カメラはもちろん、窓ガラスを割れにくくするフィルムや窓を開けられなくする「補助錠」などが次々と売れており、同店の清水敏弘・ブロック長(44)は「一部の人気商品はどこも売り切れてしまい、年内は納品できそうにもない」と語る。

■警備会社、契約2倍

 「プロの力」への需要も高まる一方だ。警備大手「セコム」(東京)によると、10月に道内から寄せられた家庭向け警備(ホームセキュリティー)の問い合わせ件数は前月の6倍に。新規契約件数も2倍を超えたほか、既存の顧客からも警備強化の依頼が次々と舞い込んでいるという。

 北海道警による地道な対策も続く。闇バイトの募集は主にSNS上で行われているため、こうした投稿を見つけては「北海道警です」と名乗って警告を発することを繰り返しており、今年の実施件数は10月末の時点で1269件に達した。

 実際に罪を犯す前に引き返すことができるよう、闇バイトに応募してしまった人を「指示役」の報復から保護する仕組みも急ピッチで整備しているという。

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