東芝が３５００人の人員整理、３０００人が早期退職か…コストカットで捻出した資金を成長事業へ投資

東芝

　東芝は２９日、国内従業員約３５００人の人員整理を行ったと発表した。早期退職の人数は公表していないが、関係者によると、３０００人程度とみられる。人員削減によるコストカットで捻出した資金を、成長事業へ集中的に投資する。

　東芝は経営効率化に向け、防衛やエネルギーなど主要事業を担う子会社４社を本社に吸収するなど、組織の再編を進めている。５月には、５０歳以上を対象として最大４０００人の早期退職を募集すると発表していた。国内従業員約６万６０００人の６％に相当する。

　３５００人のうち、成長事業へ異動させた従業員は数百人とみられる。退職金の積み増し分や再就職支援にかかる費用は、２０２５年３月期連結決算に計上する見通しだ。