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秋篠宮さま59歳、女性皇族が結婚後も皇室に残る案に「皇族は生身の人間」「宮内庁は考え知る必要がある」

読売新聞 / 2024年11月30日 0時0分

 秋篠宮さまは30日、59歳の誕生日を迎えられた。これに先立ち、東京・元赤坂の赤坂東邸で記者会見し、国会で議論されている、女性皇族が結婚後も皇室に残る案に触れ、「宮内庁のしかるべき人たちは、(女性皇族の)考えを知っておく必要がある」と述べられた。

 安定的な皇位継承に関する与野党協議は5月に始まり、皇族数確保のため、女性皇族が結婚後も身分を保持する必要性に「おおむね共通認識が得られた」との中間報告が9月、岸田首相(当時)に提出された。

 秋篠宮さまは「皇室の制度に関わり、話すことは控える」とした上で、「皇族は生身の人間。(制度変更で)どういう状況になるのか、宮内庁のしかるべき人たちは、その人たちがどういう考えを持っているか知っておく必要がある」と語られた。次女佳子さまとは、この関連で「話し合いをしていません」と明かされた。

 宮内庁は4月から、写真共有アプリ「インスタグラム」で天皇、皇后両陛下の様子を発信し始めた。秋篠宮さまは「動静をタイムリーに伝えることができ、大変良かった」と評価された。

 一方、インターネット上での秋篠宮家へのバッシングともとれる情報については、宮内庁が抗議しようにも同調や反論など社会の反応が読めず、「(対応を)頼むというのは難しい」との考えを示された。当事者はバッシングを「いじめ的情報と感じるのではないか」とも語られた。

 長男悠仁さまは9月に成年(18歳)を迎えられた。秋篠宮さまは「あっという間」と振り返り、「自分が関わる仕事を大事に思って取り組んでほしい」とエールを送られた。佳子さまについては、「いろいろなところから声をかけていただいている」と活動の幅の広がりを喜ばれた。逝去された三笠宮妃百合子さまとは、昨年の自身の誕生日に訪問を受け、話をしたといい、「大変寂しい」と心境を明かされた。

 この1年で印象に残った出来事として、元日の能登半島地震を挙げ、犠牲者らに哀悼の意を表された。日本原水爆被害者団体協議会(被団協)のノーベル平和賞受賞についても言及し、核兵器のない世界を目指してきた活動に「深い感慨を覚えます」と話された。

 記者会見の全文はこちら

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