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悠仁さまの成年に「あっという間に18年は過ぎるもの」、インスタ「良かった」…秋篠宮さま誕生日会見要旨

読売新聞 / 2024年11月30日 0時0分

59歳の誕生日を前に記者会見される秋篠宮さま(25日、東京・元赤坂の赤坂東邸で)=代表撮影

 秋篠宮さまが59歳の誕生日に際し、25日に臨まれた記者会見の要旨は以下の通り。

能登の復旧願う

 【質問】この1年で印象に残ったことは。上皇后さまは10月に骨折して手術を受けられ、11月には三笠宮妃百合子さまが亡くなられた。

 秋篠宮さま 一番強く印象に残っているのが元日に起こった能登半島の地震です。多くの人たちが亡くなり、災害関連死の方も非常に多くおられ、地震によって多くの人たちが被災されました。その後、9月に線状降水帯による大雨があって二重の災害になりました。亡くなられた方たちへの哀悼の意を表するとともに、被災された数多くの方たちへのお見舞いを申し述べたく思います。速やかな復旧を心から願っております。

 ノーベル平和賞を日本原水爆被害者団体協議会が受賞しました。1956年に結成以来、核兵器のない世界を目指して活動されてきたこと、その団体が受賞したことに深い感慨を覚えます。人々が安心して暮らせる平和な社会というのは皆が願っていると思います。

 今月、三笠宮妃殿下が101歳でこうきょされました。今年の1月にお目に掛かったのが多分最後で、昨年の私の誕生日には、宮邸までお越しくださってお話をしたりしました。大変寂しい気持ちです。

 上皇后陛下が骨折されました。非常に驚いており、早いご回復を願っておりました。10月20日のお誕生日の時は車椅子だったのですけれども、三笠宮妃殿下がお亡くなりになった後、仙洞御所に上がった時はつえをつかれてはいましたけれど、立って迎えてくださいました。とても回復が早いのではないかと、うれしく思いました。リハビリは非常に大変だと思いますけれども、より回復され、上皇陛下と共に健やかに過ごしていただくよう願っております。

 【質問】紀子さまの現在の体調について。

 秋篠宮さま 完全に元の状態に戻っているかというとそうではないと思います。ただ、随分と回復して、通常の活動を行えるようになっております。

 【質問】成年皇族となられた悠仁さまとの思い出や、成年に当たって掛けられた言葉は。進路について話し合われているか。

 秋篠宮さま ずっと20歳の成年という認識できており、今一つ実感が湧いていません。恐らく成年式があると成人になったんだな、ということを感覚的に分かるようになると思っています。本当にあっという間に18年は過ぎるものだと強く思っているところです。そのような中で、国内旅行も度々ありましたし、海外もブータンだけですけれど、一緒に行ったのもとてもいい思い出です。

 高校3年生の忙しい時ですし、取り立てて何か声を掛けたことはないと思います。ただ、声を掛けていただいたものに関わるときには一つ一つ大事に思って丁寧に取り組んでほしいという話は、一定年齢になってから度々しました。

 進路については、もちろん話し合うことはあります。

インスタでタイムリーに

 【質問】宮内庁が4月から始めたインスタグラムの受け止めと、バッシングへの対応について宮内庁に求められていることは。

 秋篠宮さま SNSを使うことによって、天皇、皇后両陛下の動静をタイムリーに伝えることができるようになって、私は大変、良かったと思っております。一方で、今はインスタグラムの一つのアカウントの中に両陛下の動静と宮内庁の事柄と、二つが一緒になっている状態です。見るときに、その二つが一緒になっていると、分かりにくいなと思うことはあります。

 バッシング情報というのは、第三者と当事者では恐らく意味合いが異なってくるように思います。当事者的に見るとバッシング情報というよりも、いじめ的情報と感じるのではないかと思います。ただこれは、難しいところがあって、今は特定の媒体ではなくて、誰もが情報発信できる時代になっています。したがって全体の割合がどうか、俯瞰ふかんできる状態じゃないと、受け止める側もきちんとした判断にならないのではないかと思っています。

 ただ、そういう情報が、アルゴリズム編集というような形で、ある一定の意見になると、それと違う意見に接しにくくなる現状があると思いますし、それが今度は情報を見る人の確証へとなっていくと、対応するのはなかなか難しいと思います。

 そういう状況で何か宮内庁に求めるといっても、以前とは大分状況が違うと思いますし、そういう中で、何か要求する、何か頼むというのは、私はなかなか難しいと思っています。

 【質問】佳子さまの活動ぶりの受け止めを。分室で生活されている様子、結婚についての考えや家族で話し合われていることは。

 秋篠宮さま いろいろなところから声を掛けていただいて公的な活動の幅が広がっていると思います。娘は一つ一つ非常に大切に、一所懸命取り組んでいると思っております。そして分室ですね。少し離れた所で過ごしているわけですけれども、時々会う機会があります。元気に過ごしています。結婚については何か話し合っていることは今はありません。

 【質問】衆参両院議長は9月、皇族数確保策に関する与野党協議で、女性皇族が結婚後も皇室に残る案についてはおおむね賛同を得られたとの見解を示した。今後の皇室の在り方や当事者の意見聴取の必要性に対する考えは。

 秋篠宮さま 皇室のシステム、制度に関わることについて私が何かお話しする事は控えます。一方で該当する皇族は生身の人間なわけで、その人たちがそれによってどういう状況になるのか、私は、少なくとも、そういう人たちを生活や仕事の面でサポートする宮内庁のしかるべき人たちは、その人たちがどういう考えを持っているかを理解して、もしくは知っておく必要があるのではないかと思っております。

 【質問】佳子さまと家族の中で話し合われていることは。

 秋篠宮さま そのことについて話し合いをしていません。

活動量「できる工夫を」

 【質問】皇室の公的活動について。現在の活動量に対する受け止めは。

 秋篠宮さま 活動量は、実際に現れる数字と共にそれを行う側の年齢であったり、健康状態であったりすることによっても違ってくると思います。私たちは年々よわいを重ねるわけですから、何らかの見直しというのは必要になると思います。

 でもまずシステムとかではなく、その中でできることを考えていく必要があると思います。例えば、二つのものに出席依頼があったとします。もし活動量を少し抑えるのであれば、夫婦単位であれば一人ずつ行くとか、工夫はできるのではないかと思っております。

 【質問】来年は戦後80年。先の大戦を考えた時、悠仁さまに何を伝えられることが大切か。

 秋篠宮さま 今まで私が長男と行ったのは沖縄と長崎ですけれど、先の大戦のことはもちろん学校で習うわけで、その場所に行って、かつてこういうことがあったという理解を深めることは、大事なことだと思いますし、長崎では語り部の人から話を聞いたりしました。そういう体験というのは平和な社会を大事にする気持ちを育むこととしては大事だと思います。

 そして子供に伝えていくことについては、もちろん親が知っていることを伝えるということは実際にありました。一方で今、先の大戦に関連した書籍、それから昭和史についての書籍もかなりたくさん出ております。そういうものを機会を見つけて、読んで、理解を深めていくことも、大切なことだと思っておりますので、今は息子が忙しい時期なのでしていませんけども、少し前などは、こういう本が出ているよという紹介をしておりました。

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