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「佐々木朗希はどの球団とも交渉」「チームの成績に注目」…代理人、20チーム以上から連絡受ける

読売新聞 / 2024年12月11日 9時49分

佐々木朗希に関する報道陣の質問に答える代理人のウルフ氏(12月10日、米テキサス州ダラスで)=帯津智昭撮影

 【ダラス(米テキサス州)=帯津智昭】ポスティングシステムでの米大リーグ移籍を目指すロッテの佐々木朗希投手(23)の代理人を務めるジョエル・ウルフ氏が10日(日本時間11日)、ウィンターミーティングの会場で取材に応じ、「朗希は公平でオープンな心を持ち、全員に十分な機会を与え、意見に耳を傾けたいと考えている」として、オファーがあれば、どの球団とも交渉を行う考えを示した。

 交渉はこの日から解禁され、米国東部時間の来年1月23日午後5時(同24日午前7時)までの45日間となる。これまでに20チーム以上がウルフ氏に連絡してきたという。

 チームを選ぶ際に重要な点について、ウルフ氏は「まだ完全にはわからない。なぜなら、私が朗希と知り合ってから、2年ちょっとだ」と前置きした上で、「私が言える最善のことは、彼がチームの成績、今年や過去の全体的な成功に注目しているということだ。彼はメジャーの野球をよく見ているし、WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)のチームメートがしたことに注目していた」と説明した。

 佐々木は25歳未満の米国外選手との契約を定めた大リーグの労使協定により、いわゆる「25歳ルール」が適用され、マイナー契約しか結ぶことができない。「お金の問題ではない。(球団による金額の差は小さく)お金は基本的に同じだから、私たちはそれに基づいて決定を下すわけではない」とした。

 佐々木が早期のメジャー移籍を希望した理由にも触れた。「野球に絶対はないし、佐々木朗希の目から見れば、人生に絶対はない。彼の人生で起こったいくつかの出来事や悲劇を見れば、彼は何事も当然のこととは思っていない」として、小学3年の時に東日本大震災で被災し、父と祖父母を亡くした経験などが背景にあることを示唆した。その上で、「もう一つは、メジャーリーグに来ることが彼の夢だったということだ。高校生の頃から、ダルビッシュ(有)、田中(将大)、松坂(大輔)のような選手に憧れて育った。そして彼がWBCに出場し、メジャーの選手たちと接したとき、これが自分ができるだけ早くやりたいことだと確信した。それが彼の決断のプロセスをさらに強固なものにした」と強調した。

 また、日本のファンについても言及。「彼は、千葉ロッテのファン、あるいはプロ野球の最高のファンたちがとてもがっかりしているかもしれないことを理解している。大リーグで素晴らしいプレーをすることで彼らに敬意を表したいと考えている」と思いを代弁した。

 ウルフ氏は近日中に佐々木と面会し、できれば来週から各球団と面談するスケジュールを立てていくとしている。佐々木は2週間ほど米国に滞在し、年末年始にいったん帰国した後、再び渡米して交渉を進める方針という。

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