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ナガスクジラ「尾の身」にキロ20万円、一番に届けようと北海道から下関に空輸…「サシも発色も良い」

読売新聞 / 2024年12月13日 10時31分

競り落とされるナガスクジラの生肉

 捕鯨会社「共同船舶」(東京)の新母船「関鯨かんげい丸」の船団が捕獲したナガスクジラの生肉が12日午前2時過ぎ、母港・山口県下関市の下関漁港地方卸売市場で競りにかけられ、尾びれの付け根付近の希少部位「尾の身」に1キロあたり20万円の最高値が付いた。(平木和頼)

 商業捕鯨は2019年に再開され、ナガスクジラは今年7月に捕獲対象に加わった。この日は札幌市中央卸売市場でも同様の競りが行われ、共同船舶や下関市によると、商業捕鯨で捕獲したナガスクジラの生肉の国内上場は初めてという。

 下関市で上場されたのは今月4~6日に北海道沖で捕獲したメス3頭から取れた尾の身約43キロと赤肉約212キロ。冷蔵して11日に北海道に陸揚げされ、空輸と陸送で同日夜、下関漁港地方卸売市場に到着した。最高値で買い入れた仲卸・水産加工会社「魚重」(下関市)の長谷川豊専務(41)は「サシの入り方も発色も良い」と話した。

 関鯨丸は5月に下関市を出港。ニタリクジラ175頭、イワシクジラ25頭、ナガスクジラ30頭を捕獲し、今月10日に今年の漁を終えた。

 共同船舶の武田直樹・下関出張所長は「当社は母港・下関市に特別な思いがある。ナガスクジラの生肉は一番に届けようと空輸で運び込んだ」と語った。関鯨丸は17日に下関市に初帰港し、主力の冷凍鯨肉を大量に陸揚げすることになっており、「最新鋭の冷凍設備により、冷凍肉は以前よりおいしい状態でお届けできる。ぜひ手に取って味わってほしい」と呼びかけた。

 競りに先立ち、下関唐戸魚市場の郷田祐一郎社長や下関中央魚市場の波田慎治社長、前田晋太郎市長らがナガスクジラの生肉を試食。尾の身は「脂の乗りが良い」、赤肉は「肉質が柔らかい」などと高く評価していた。

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