竜王戦４連覇の藤井聡太七冠「工夫のある一手を指したい」…今年のタイトル戦全日程終了

竜王４連覇から一夜明け、記者会見する藤井聡太竜王（１３日、鹿児島県指宿市の「指宿白水館」で）＝若杉和希撮影

　将棋の最高棋戦、第３７期竜王戦七番勝負（読売新聞社主催、特別協賛・野村ホールディングス）で、藤井聡太竜王（２２）（名人、王位、王座、棋王、王将、棋聖）が４勝２敗で４連覇を果たし、七冠を堅持して今年のタイトル戦全日程を終えた。

　防衛から一夜明けた１３日、藤井竜王は第６局が行われた鹿児島県指宿市で記者会見し、「今年の対局を振り返ると、後手番で苦戦することが多かった。もう少し工夫が必要かなと感じた」と語った。その思いを込めて防衛記念の色紙に「創意」と揮毫（きごう）し、「持ち時間の多い対局というのは、一種の表現行為という側面がある。その中で工夫のある一手や、自分自身も納得できるような将棋を指せればという気持ちで書いた」と話した。