国宝が一堂に会する「日本国宝展」、来年４月開幕…大阪市立美術館に絵画や仏像など１３０件

野々村仁清「色絵雉香炉」＝石川県立美術館蔵

　大阪市立美術館（大阪市天王寺区）で来年４月に開幕する「日本国宝展」（読売新聞社など主催）の記者発表会が１３日、同館であり、新たに出品予定の作品リストが公開された。江戸前期の陶工、野々村仁清の「色絵雉（きじ）香炉」など約１３０件の国宝が一堂に会する。

　２０２５年大阪・関西万博と大規模改修した同館の新装オープンに合わせ、来年４月２６日～６月１５日に開催する。狩野永徳「唐獅子図屏風（びょうぶ）」や尾形光琳「燕子花（かきつばた）図屏風」といった絵画をはじめ、仏像や刀剣、書など幅広い名品を並べ、日本の美の歴史をたどる。

泉涌寺 （ せんにゅうじ ） （京都市東山区）創建の寄付を募るための鎌倉時代の文書「泉涌寺勧縁疏（かんえんそ）」も展示。文化庁、宮内庁、読売新聞社が取り組む「紡ぐプロジェクト」の助成で修理された。

　会場では、イラストレーターの中村佑介さんが展覧会のために描いた作品を使ったグッズを販売する。