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「『疑わしい』とした点で検察側の完敗」 紀藤弁護士が「紀州のドン・ファン」無罪判決に見解

J-CASTニュース / 2024年12月13日 15時48分

「『疑わしい』とした点で検察側の完敗」 紀藤弁護士が「紀州のドン・ファン」無罪判決に見解

紀藤正樹氏のXより(@masaki_kito/一部加工)

宗教問題に詳しい弁護士・紀藤正樹氏が2024年12月12日、自身のXを更新。「紀州のドン・ファン」と呼ばれた資産家の男性を殺害した罪などに問われた元妻に無罪判決が言い渡されたと報じた記事を引用し、「検察側の完敗」などと見解を示した。

「検察側としては控訴せざるを得ない」

18年5月、和歌山県田辺市の資産家・野崎幸助さん(当時77)が自宅で死亡したことを巡って、元妻の須藤早貴被告(28)が覚醒剤を摂取させて殺害したとして、殺人罪などの罪に問われていた。和歌山地裁は24年12月12日、須藤被告に無罪判決を言い渡したと、複数メディアが報じた。

紀藤氏は同日、この判決結果を報じた記事を紹介し、「無罪ですね。驚きました」と感想を述べた。「覚せい剤入手方法と実際の使用の過程をどのように認定したのか、判決が早く読みたいです。内容次第では控訴必至です」。

別の投稿では、「続報を見ると裁判所が被告が覚醒剤を買ったことを『疑わしい』とした点で検察側の完敗です」と見解を示した。その理由を「そもそも被告が覚せい剤を入手しないと犯行が成り立たないからです」と説明。

続けて、「『覚醒剤を摂取させた方法』(犯行)が立証できないと言うレベルにも達していない以上検察側としては控訴せざるを得ないように感じます」と述べている。

紀藤氏は13日の投稿でも、「本物の覚醒剤を売ったということは自身が有罪となる可能性が生ずる事情ですから控訴審では密売人の"須藤被告に渡った覚醒剤は氷砂糖"とする証言の信用性が最大の議論になると思われます」とコメントしている。

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