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曽我ひとみさん、母ミヨシさん93歳に「時間がない」…十数年ぶりに夢に出た母「元気でホッとした」

読売新聞 / 2024年12月27日 18時53分

母ミヨシさんの写真を手に早期の救出を訴える曽我さん(18日、新潟県佐渡市で)

 北朝鮮による拉致被害者の曽我ひとみさん(65)が、新潟県佐渡市で読売新聞の単独インタビューに応じた。行方がわからない母、ミヨシさん(拉致当時46歳)が28日で93歳になるのを前に「被害者や家族が高齢化し、時間がない」と、一刻も早い帰国と拉致問題の解決を訴えた。

 2人は1978年8月12日、帰宅途中に拉致された。曽我さんは2002年に帰国後、署名や講演会などの活動を通じ、ミヨシさんの救出を求めてきた。

 曽我さんは3月に勤務していた市の福祉施設を辞め、4月から市総務課拉致被害者対策係の職員になった。講演で全国各地を訪れるようになり、「拉致問題に集中して仕事ができる」と手応えも感じている。

 一方、問題解決を訴える署名の数が帰国当初に比べて減っているのが気がかりだという。「どうしても数にこだわってしまう」と、問題の風化を懸念する。特に関心が薄い若年層対策のため、9月から配布されている小学校高学年以上向けの学習教材「かあちゃんに会いたい」の制作に携わった。「拉致のことを少しでも知ってもらいたいし、何ができるか考えてくれるとありがたい」と話す。

 今年3月、十数年ぶりにミヨシさんの夢を見た。夢の中の母は「元気でホッとした」というが、それ以降は出てくることがなく、「たまには出てきてくれるといいのにな」と思う。実際に再会できた時には、家庭菜園で育てた野菜で手料理を作り、食べてもらいたいと願っている。(佐渡通信部 山田靖之)

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