トランプ次期大統領に量刑言い渡し、有罪評決を維持しつつも収監は命じず「無条件の釈放」
読売新聞 / 2025年1月11日 0時16分
【ニューヨーク=山本貴徳】米国のトランプ次期大統領が不倫の口止め料を不正に処理したとされる事件の裁判で、ニューヨーク州地裁は10日、トランプ氏に量刑を言い渡した。昨年5月の有罪評決を維持しつつも収監や罰金を命じず、「無条件の釈放」とした。トランプ氏は有罪評決を受けたまま、今月20日に大統領に就任することになりそうだ。
判事は量刑の理由について、大統領職には法律に基づく権限があるものの、それによって陪審員の下した判断の重要性が軽視できるわけではないと説明した。
判事は3日の決定でも、トランプ氏が大統領としての職務を遂行して国家の利益を守れるようにすることと、全ての人に法律が平等に適用されることのバランスを取ることが重要だと指摘。トランプ氏を収監する考えがないと事前に言及する異例の対応を示していた。
トランプ氏は、裁判で不倫や不正への関与を一貫して否定してきた。大統領選の結果を受け、「免責」特権が適用されるべきだとも訴え、有罪評決の取り消しなどを求めていた。10日の量刑言い渡しでは自らオンラインで参加し、「何も悪いことはしていない」と改めて主張した。有罪評決が維持されたことで、すぐに控訴の手続きを取る方針だ。
トランプ氏は2016年の大統領選の前に、顧問弁護士を通じて不倫相手の女性に13万ドル(約2000万円)の口止め料を支払い、それを隠すために業務記録を改ざんした罪などに問われた。陪審員は、伝票や小切手の改ざんといった計34件すべてで有罪との判断を下していた。
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