今年のCO2排出量は5%増加へ、景気回復は気候に打撃=IEA
ロイター / 2021年4月20日 17時11分
4月20日 国際エネルギー機関(IEA)は報告書で、今年のエネルギー消費による二酸化炭素(CO2)排出量は5%近く増加するとして、新型コロナウイルス危機からの回復は気候にとって「持続可能ではない」との見解を示した。写真は2019年11月、中国の黒竜江省で撮影(2021年 ロイター/Muyu Xu)
[ロンドン 20日 ロイター] - 国際エネルギー機関(IEA)は20日発表した報告書で、今年のエネルギー消費による二酸化炭素(CO2)排出量は5%近く増加するとして、新型コロナウイルス危機からの回復は気候にとって「持続可能ではない」との見解を示した。
報告書では、今年のCO2排出量は330億トンと、2020年比15億トン増加すると予測。増加量は過去10年以上で最大となる見通し。
IEAのビロル事務局長は、排出量の増加は石炭火力発電の復活によるもので、特にアジアで顕著だと指摘。「新型コロナ危機からの経済回復は、現在のところ気候に対して持続可能ではないという厳しい警告だ」と述べた。
IEAの年次報告書では、最新の国別データや経済成長の傾向、稼働予定の新エネルギープロジェクトなどを分析している。
2021年の世界のエネルギー需要は、途上国を中心に4.6%増加する基調にあり、2019年の水準を上回る見込み。
また、すべての化石燃料の需要が増加するほか、石炭とガスの需要も2019年の水準を上回るという。
太陽光や風力、水力発電の需要が加速しているにもかかわらず、石炭の使用量の増加は自然エネルギーの使用量の増加を60%近く上回る。2021年に予想される石炭需要の伸びの80%以上は、中国を中心としたアジア各国によるものとみられている。
この記事に関連するニュース
-
東南アジアのグリーン投資、「悲惨なほど軌道外れる」=報告書
ロイター / 2024年4月15日 17時7分
-
杉山大志 直言!エネルギー基本計画 G7の「CO2ゼロ」は不可能、日本も「エネルギー・ドミナンス」で敵対国に対峙せよ 「トランプ大統領」復活なら米はパリ協定離脱
zakzak by夕刊フジ / 2024年4月14日 10時0分
-
鈍い再生エネの伸び、気候目標達成に程遠く インフラ不足が課題
ロイター / 2024年4月5日 12時48分
-
世界のCO2排出、80%が57の化石燃料・セメント生産者に起因=報告書
ロイター / 2024年4月4日 15時51分
-
2023年のGHG排出量、前年比10.1%減、2030年の目標達成に明るい見通し(ドイツ)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年4月1日 0時20分
ランキング
-
1イスラエル、イランに反撃 中部の空軍基地標的か
共同通信 / 2024年4月19日 21時12分
-
2襲撃された邦人5人、日系企業の駐在員で車列を組んでの通勤中…パキスタン
読売新聞 / 2024年4月19日 23時56分
-
3ロシア防衛産業支援と中国批判=「主要な貢献者」と懸念―米長官
時事通信 / 2024年4月19日 23時10分
-
4イラン高官「直ちに報復計画はない」“イスラエルがイラン攻撃”米報道
日テレNEWS NNN / 2024年4月19日 18時37分
-
5中国軍に「情報支援部隊」新設 習氏主導の戦略支援部隊は廃止
産経ニュース / 2024年4月19日 22時51分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください