グッチの第1四半期売上高、前年比24.6%増と予想超え
ロイター / 2021年4月21日 8時58分
4月20日、 仏高級ブランドグループのケリングは、傘下のグッチの第1・四半期売上高が力強く回復したと明らかにした。写真は香港のグッチ店舗で2013年1月撮影(2021年 ロイター/Bobby Yip)
[パリ 20日 ロイター] - 仏高級ブランドグループのケリングは20日、傘下のグッチの第1・四半期売上高が力強く回復したと明らかにした。中国や米国など主要市場で新型コロナウイルスのパンデミックに伴う行動制限が緩和され、高級ブランド業界全体が持ち直しつつあることが改めて示された形だ。
グッチの既存店売上高の前年同期比は24.6%増で、市場コンセンサスの19%増を超えた。グッチはケリングの売上高全体の6割、利益の8割を占める。
5年間素晴らしい成長が続いた後、昨年ライバル勢に対して業績が出遅れたことで投資家の間に生じた、グッチは失速したのではないかとの懸念も払しょくされる公算が大きい。
ただルイ・ヴィトンなどを展開する最大の競争相手、LVMHの第1・四半期売上高はさらに好調で、バーンスタインのアナリスト、ルカ・ソルカ氏は、こうした状況がケリングの株価を圧迫する恐れがあるとの見方を示した。
グッチは、100周年記念のイベントと新作でファンの取り込みを図りたい考え。先週には別の傘下ブランドのバレンシアガと競演したオンライン形式のファッションショーもその1つで、ケリングのデュプレ最高財務責任者(CFO)によると2億0500万人が視聴したという。
サード・ブリッジのシニアアナリスト、ハリー・バーニック氏は、こうしたファッションショーは一部の重要な顧客に高揚感をもたらしてもおかしくないと述べ、特に中国で成功しそうだとみている。
デュプレ氏は、今年はケリングとしてグッチの勢いを強めるための投資を計画しているが、経費や利益率に関する節度は守ると説明した。
ケリングの売上高は第1・四半期にアジア太平洋で83%、米国で46%増加した半面、西欧では34%減少。デュプレ氏は、英国など期間中のほとんどで厳しいロックダウンが実施された地域の落ち込みが最も大きかったと述べた。
第1・四半期のグループ全体の売上高は、為替レートや買収の影響を除くベースで前年同期比25.8%増の38億9000万ユーロ(46億9000万ドル)。既存店売上高の前年比伸び率は5.5%だった。
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